banner-mobile
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
大学に合格したのに、学費が用意できなさそうになった日、近所のラーメン屋に入った。俺は多分無理をしていた。心が張り詰めていたし、もう全部終わりにしてやろうか、と自暴自棄になっていた。自分が必死に小論文を書いていたのを知っているにも関わらず、応援してくれない親父とか、大学に通ってる姉貴とか、友達とか予備校とか、全部憎かった。 元々親父と仲が悪くて、親父の知り合いの家に押し込められていた。実家はかなり遠かったが、一家心中を企てる気でいた。元々、母親に殴られたり怒鳴られたりしていた。父親も無関心と言いながら、ずっと俺の味方じゃなかったし、姉も碌な人間だとは思っていない。いっそ全員殺してやれ、という思いがつのった。 腹が減っては戦はできぬ、というのは経験からよくわかっていた。おなかすいちゃったなあ、とか言いながら、本当に行き当たりばったりで店にたどり着いた。 俺はなぜか、俺が全部死んだらテレビがこの店にインタビューしに来るかもな、とかぼんやり思った。テレビがインタビューに来ると思うと急に刑罰や死が現実に近づいてきた。来るぞ。そんな感覚だった。さあ、最後の食事だ。覚悟が要る。手が震えた。引き戸に指紋がついた。ここでいいのか。迷った。一瞬。力がすっ、と入る。ガラガラ、と簡単に扉が開いた。 「いらっしゃいませ〜」 「…ひとりなんだけど」 一人がいいし、独り以外はありえなかった。 店には、俺と店員以外にいなかった。俺は、何も考えていなくても平気そうな顔に徹することに精一杯だった。トッピングも何もない、一番安い塩ラーメンを頼むと、視界が何だか、全て灰色がかって見えた。ぼんやりする。 派手なFMラジオの音が夜の7時を告げる。 「お待たせしました」 という声とともに、俺の目の前に、とん、と、塩ラーメンの椀が置かれた。湯気が眼鏡を白くした。眼鏡をハンカチで拭いて、やたら大きなチャーシューを口に運んだ。ほろり、と口の中で脂身が溶ける。豚らしい味がする。麺を蓮華に掬って食べた。丁寧にとった、鶏のだしの味がする。凛としたねぎの香りがする。麺が喉を通る心地がする。心の中の、何かがぷつん、と切れた。ぼろぼろと涙が出た。 うまいよ。このラーメンはうまいよ。 声が言葉にならなかった。久しぶりに、温かいものを食べた。橙色の照明がぼやけた。 そのときは生きていていいかわからなかったのだと思う。ただ、生きることを許されたような気分になれた。それだけでありがたかった。 食べることは、生命に彩りを与えてくれる。 恐らくだけど、色々な生命が俺のために寿命をなげうって与えてくれている。説教臭い思想だと思うけど、自らが食べたものに恥じない生き方をしたいと俺は思っている。品行方正でなくていい。美しくなくてもいいし、疎まれていても構わない。しっかりと、自ら成し遂げたい、と思ったことを完遂するだけ。ただ、それだけ。 大学のレポートやんないとね。
自由
自由
今日みた夢の話。現実にしたくなくて流します。失礼します。 ちなみに、私は夢はあんま見ないので「またこの人、夢日記書くかも?」目的でブクマしても見ないので書きません。 地方民なのに、東京のオタイベントで 食事会+声優さんトークショーにチケット当たって行った話。 それは乙ゲーのイベントで。 オタ友はリア友にはいたのですが、他の少年漫画繋がりの友人で趣味が合わずに泣く泣く単騎遠征した設定。 本当は食事会も兼ねてて、サッとグッズだけ買って帰れない滞在型のイベントなので隣は知り合いいて欲しかった…。 地方すぎて東京まで行くのも交通費だけで万かかって痛い……。 東京も学生時代の修学旅行以来だし、単騎だとどういう席に誘導されるか不安を残しつつ会場へ突入。 まだ部屋は明るく、知り合い同士で来てる団体客が多かった…(4~6人ぐらい) 最大の6人の団体は、もうテンション上がりすぎて1番目立っていた。 あのグループの近くの席だったら嫌だなー😫と思っていた。 オタクかも知れないけど、 話し方が私の嫌いな、人の物をすぐダサいとか言い出すタイプで もう少し気分悪かった。 モロにオタクのイベントでも、本命がいる人がニワカな友人連れてきて周りのユーザーに失礼な事を大声で言い散らかすタイプ…。 偏見かも知れないけど、騒ぎ方が普段苦手で近づきたくない嫌いな集団でそのものだった。 そんな事考えてる内に、開始時間が近づき指定の席へ着席する事に。 このタイトルのイベントで食事会は今回が初で、席の配置も模索中の模様だった。 …だから、席が離脱できない長ソファーばかりで(本物の食事会イベは立食が多いだろうけど、これは夢なので…) 単騎遠征の私は、いずれかの団体と同席する事になった。正直、優しい人相手でも人見知りで緊張する…。お腹調子悪くなって、せっかくのお料理もそこまで食べれなくなるかも知れない? そしたら同席したのは同じソファーには優しげな団体(4人ぐらい?)と、その延長線にVブイ字繋がったソファーに例の騒がしいすぎるゲラ団体客だった…。 (長ローテーブルをソファーで囲んでいる形) もう最悪……。そんなつもりじゃなかった。 でも席は指定…スタッフさんに我儘言って悪目立ちもしたくない。 そんな風に葛藤していたら、隣の優しそうな人が声掛けてくれて。少し、1人で来たつもりだったから、帰りたいって言ってしまったのね? 自分がなんか言われるのも嫌だけど、隣の善良な人達が無神経な団体に失礼な事言われて傷つくのも嫌だった。 自分の分まではどうにか我慢できても、近くの人まで悪口言われたら暴れちゃいそうで怖かった…。 そうして帰りたい事、1人で離席したい事をポツポツ最低限に言っていたら、なんか騒がしい団体のリーダーみたいな人が寄ってきて(後ろの人クスクス笑ってる) 「どうしたの?」「仲良くなる為のイベントだよね?」とか困り顔で聞いてきた…。 善意なのか、皮肉なのかもはや分からない…。 虫唾が走った。 いや?合コンでも親睦会でもないし? 声優さんのトークショー目的だし? 友達は出来てもいいけど、少なくとも他人に趣味を馬鹿にするような軽率なお前らは嫌だが? 後ろでクスクスしてる連中がいる時点で、良くない失礼ティクトッカー予備軍なんだが? スンッとした。 腹も痛いし、帰る意思が固まって起床した。 もし食事会が当たっても1人席でトークショーだけ聞いたらサッサと帰りたいし? 仲良しごっこがしたい訳じゃない。単騎なら。 イベントを機会にオフ会をする人もいるとは思うけど?無関係な他の客と絡む必要ないじゃん?むしろ迷惑にならないかな? 急に話しかけて、性格(好み)わからない人相手に解釈違い起こさない? 夢でもちょっと嫌だったな…。
自由