banner-mobile
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
自由
#小説のような出逢い #素敵な年齢の重ね方
病院の待合室で 素敵なガールフレンドが出来た。 検査後、待合室は混んでいていて 僕の居場所は無かった。 すると1人の女性が声を掛けてくださった。 女性「つめればお隣、座れるわ。」 僕は、お言葉に甘えて隣に座らせていただいた。 女性「あなた、先ほど院長先生の診察室に入っていかれたわね。ということは..お若いのに大変ね。」 穏やかな声で労ってくれる彼女のおかげで、 検査の結果を待つ強張る僕の肩のチカラが抜けた。 女性「わたしも、あなたと同じ..辛いわね。 でも悲観していても仕方がないわよね。」 穏やかな笑顔で笑う彼女に、つられて僕も笑顔になった。 その後、1時間ほど 彼女のお話を聞かせていただいた。 若かりし日のこと、苦労されてきたこと、楽しかった思い出、旦那さまのこと.. 彼女の名前が呼ばれた。 彼女の検査結果が先に出た。 女性「名残惜しいわ。今度、わたしのお家に遊びに来て欲しいくらい。OOに住んでいるの。電話番号を教えても..?あら、わたし書くモノも渡せるモノも何も無い。」 悲しそうにする彼女。 僕「初めてお会いした女性にすぐ住所や電話番号をお聞きするのは、男として軽率かと..笑」 女性「ちゃんとしていらっしゃるのね。えらいわ。でも、また逢いたいの。」 僕「また逢えますよ。きっと..。」 彼女は手を出して僕の手を握った。 女性「今日は、素敵なお友達に出逢えたわ。 ありがとう。また..きっと逢いましょうね。」 素敵な.. だけどほんの少し寂しげな笑顔で 手を振った彼女。 今度逢えたら、どんなお話しが聞けるだろう.. 憂鬱な病院もガールフレンドのおかげで 少しだけ楽しみ..かな。 ※女性の年齢を書くのは大変失礼なこと。 「わたし76歳のおばあちゃん。」 それ以上に、 にこっと笑った笑顔が素敵な.. 品格と優雅さを持った女性でした。  
自由