『さとりの知恵を読む』
という仏教聖典副読本より。
「虎への捨身」
昔、薩多太子という王子がいた。ある日、二人の兄の王子と森に遊んで、七匹の子を産んだ虎が飢えに迫られて、あわや我が子を食べようとするのを見た。
二人の兄の王子は恐れて逃げたが、薩多太子だけは身を捨てて飢えた虎を救おうと、絶壁に攀じ登って、身を投げて虎に与え、その母の虎の飢えを満たし、虎の子の命を救った。
薩多太子の心は、ただ一筋に道を求めることにあった。
「この身は砕けやすく変わりやすい。今まで施すことを知らず、ただ我が身を愛することばかりに関わってきた自分は、今こそこの身を施して、悟りを得るために捧げよう。」
この決心によって、王子は飢えた虎にその身を施したのである。
ーー『金光明経』より
※薩多太子はブッダの前世の姿
一昨日に読んだ小池さんの本にも、鋸の話で、似たようなことが書いてあった。
虫すら怖くて殺してしまう己では、こんなことはまだできるはずもないがな。
うーーーん………深く戒められる。