この世に生まれた生き物はすべて出生という暴力の被害者。だからすべての人間は憐れと思う。苦しみが少しでも軽減すればいいと思う。
もっとも産む側に回った途端に加害者となるので、そういった人間には侮蔑しかない。恥ずかしくないのかなあ。
有名人の出産報告が流れてくるたびに、うへえよくやるなあ、という臭いものを嗅ぐときと同じ気持ちになる。それに対しておめでとうだの素晴らしいだの賛辞を投げているのもきめえ〜と思いながら見てしまう。この人間社会の存続価値という前提を疑うことのない、本能という言葉に甘んじた知能の低い猿の群れ。その真ん中にいる雌猿は股を開いてブリブリとこの世に苦しむ衆生を増やしてドヤ顔をしている。同じ生き物であることを恥ずかしく思う。
肉体があるから苦しいのだ。肉体があるから飢えるのだ。この肉体さえなければもっと自由でいられるのに。無という安寧な精神的世界にいられるのに。馬鹿だなあ。