家族ってなんだったんだろうな。
昔の写真を眺める心理的余裕ができてきたので、眺めていても、全く自分のことに思われない。そこに写る自分と今の自分が地続きであるとはとても信じられない思いがする。
写っている家族も、とても自分の家族だと信じられない。特に妹。ほとんど話すこともなかった。私は彼女がどんな人間であるか知らない。好きなものも嫌いなものも何も知らない。血を分けた姉妹であるのに。
私も彼らも歴史には残らない。誰も知らない。ただの市井の者、大河の一雫。
でも確かに存在したのだ、私と彼らが家族として過ごした時間は。
一体何だったんだろう。不思議な気持ちだ。