沖縄本土に初上陸。人が多い。当たり前だけど暑い。こういうところに来ると、改て自分は北国の山育ちの人間なんだと感じる。周りの人に比べて明らかに暑さに弱いし、ベタベタする海風が好きになれない。
でも海の底は着心地が良かった。ただ揺らめく青碧の光の中、身体にのしかかる水圧を波任せに躱しながら海藻のように歩いた。ゴツゴツした珊瑚のような岩に座って、白い日の差す水面を見あげた。
魚は何を思って泳ぐのだろう。左右に尾ひれを振るジンベエザメの優雅な舞。ただ存在するだけであんなにも美しい。どの魚も皆美しかった。
なんで私は人間だけをそんなふうに肯定できないのだろう。自分のことはとりわけてだめだと思ってしまう。
どんな人間も、水槽の外から見れば、優雅に美しく生きているかもしれないのに、水槽のなかでは実際はもがいているだけで、自分たちの美しさを肯定する余裕など無いからか?