自分が「死ぬ」よりも「生きる」ほうが怖いのは、死にかけたことがないからだと思う。所詮人間とは、未経験の立場を軽く見る生き物なのだと思う。だから自分は、死刑よりも餓死のほうが苦しいのではないかと想像している。犯罪をしたら(例えば他人を無差別に殺しまくったら)他人(死刑執行人)の手によって一瞬で死ねるが、他人を攻撃する意思がなく世の中を上手く立ち回れない属性の人は、空腹に長く耐えながら息を引き取る。よく「死刑になりたいから」「刑務所に入りたいから」人を殺した、という供述を聞くのは、このあたりの矛盾が影響しているのではなかろうか。この人たちの死刑が執行されるとき、果たして「生きるより楽だ」と思いながら願望を果たせるのかどうかはよく知らないけど