お話の詳細
家族関係
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6日前
優先すべきは
小学生の頃に両親が離婚しました。 私たち子供は父が引き取りました。 母に会うことはできます。 これまでは、「大人の都合で勝手に家族バラバラになりやがって。ママに「会う」って何?一緒にいることが当たり前じゃないなんて辛いよ」と思っていました。 でも、母はお金や男などで父にたくさん迷惑をかけていたらしく、父は母の借金なども全部返済してあげたんだとか。 それでも母は出ていった(母は父のことが嫌いなんだと母から聞いています)んだそうです。 父は家族の為にたくさん頑張ってくれているのに、私たちが頻繁に母に会いに行くと、父は癪に障るというか、モヤモヤしてしまうんだと、言われました。 母が大好きで、母に会いたいって気持ちばかりで、父の気持ちを全然考えてあげられていませんでした。でも、だからといって、母に会いに行くのを辞めたくもないんです。 自分の気持ちと父の思い、どっちを優先すべきですか
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専門家プロフィール
内田 朋加 さんの専門回答
6日前
ご自分の気持ちを大切に
#家族
IoDTVeさん、初めまして。 臨床心理士・公認心理師の内田と申します。 離婚されたご両親の間で揺れたり迷ったりして悩まれているのですね。 お気持ちの整理に少しでもお役に立てればと思い、コメントさせていただきました。
[今回の悩み]
IoDTveさんが小学生の頃にご両親は離婚され、現在はごきょうだいと共にお父さまと一緒に暮らされているとのこと。 お母さまに会うことはできるけれども、大人の都合で本来一緒にいるはずのご家族がバラバラになってしまったことについてこれまでは不満に感じているところもあったのですね。 しかし最近になってIoDTveさんがお母さまと頻繁に会うことで、お父さまが癪に触ったりモヤモヤしたりしてしまうということをお聞きになり、お気持ちに変化が出てきたご様子。 というのも、ご両親の離婚の背景に、お母さまのお金や男性関係でのトラブルやその面倒を見てきたお父さま、それでもお父さまのことが嫌いだからと出ていかれたお母さまという事実を知り、お父さまがご家族のために頑張ってこられたことを知るようになったのもあるようです。 お母さまのことは大好きだし会いたいけれども、お父さまのお気持ちを考えるとそんなご自身のお気持ちを優先してしまっていいものかと悩まれているのですね。
[悩みの原因・分析]
どのようなご事情があっても、お父さまもお母さまもIoDTveさんにとってたった一人の大切な存在です。 お母さまは、金銭面や異性関係のことで問題はあったかもしれませんが、それはあくまで「妻」としての、お父さまとの関係の中でのお姿です。 そしてそんな事実を知った今でも、IoDTveさんにとっては大好きなお母さまであることに変わりはなく、きっと「母親」としては素敵な方なのだろうなと想像します。 幼い頃は知らされることのなかったお母さまのそうした「妻」としての姿も、きっとIoDTveさんが成長され、世の中のことを少しずつ理解できるようになってきたからこそ、お父さまやまわりの方から聞かされるようになったのでしょう。 きっとその時点でも、IoDTveさんの中でのお母さまに対するイメージが崩れたり変化したりといった衝撃が多少なりともあったのではないかといったことが気がかりです。 そしてそうしたお母さまの姿を知ったことで、お父さまが「癪に障る」「モヤモヤする」といったお気持ちになることも理解できるようになり、これまでのように「大人の都合でバラバラになりやがって」といった責める気持ちを抱くことは減り、むしろこれまで通りお母さまと頻繁に会うことに罪悪感のような後ろめたさをお父さまに対して感じるようになってきてしまったのでしょう。
[やってみましょう!]
お父さまはどんなお気持ちで「癪に障る」「モヤモヤする」といったことをIoDTveさんにお伝えになったのでしょう。 それは「もうそんなに母親に会いに行ってほしくない」からなのか、「母親に会いに行った後不機嫌になってしまうけれどもこんな理由がある」といったことを伝えたかったからなのか、それにもよって受け止め方は少しずつ変わってくることでしょう。 その時のやりとりや、今からでもわかることがあれば、IoDTveさんのお気持ちの整理に役立てることが出来るでしょう。 そしてそれ以上に大切なこととして、IoDTveさんにとって例え離れていても、お母さまという存在は必要だということです。 父親と母親というのは本来子育てにおいて役割が異なるものです。 もちろんお一人で立派にお子さんを育て上げられる方もたくさんいらっしゃいます。 しかしお会いできる環境にあるのだとしたら、可能な限り接点は持ち続けていくのが子どもにとってはさまざまな方面で成長を促し、精神面の安定にもつながると私は考えます。 それぞれが子に与える男性イメージや女性イメージは、将来子どもが大人になっていった時の自己イメージやパートナー選びにも影響してきますし、同性同士なら同性の親だからこそ話せる悩み事なんかも今後出てくることでしょう。 きっとお父さまもそうしたことも踏まえた上でお母さまとの接点は維持してくださっているのかと思います。 ただ、お母さまの悪い面、ご自身が苦労させられた面もよく知っているからこそ、IoDTveさんが悪い影響を受けてしまうのではないかといったことも心配になってしまうのかもしれません。 どうしたらお父さまが今より安心してIoDTveさんをお母さまとの面会に送り出すことができるのか、一度お父さまと話し合ってみても良いかもしれません。 ただ、お父さまのご苦労やお気持ちを慮るあまりに、IoDTveさんがご自分のお気持ちを抑え込んだり見ないようにするのは違います。 ご自身にとって、お父さまもお母さまも同じように大切で必要な存在であること。そのことは決して曲げずにお伝えになってみてください。
ご家族というのは近いからこそうまくいかなかったり、わかっているつもりで誤解していることが多かったりもするものです。 カウンセリングではお話を伺う中で、一歩離れたところにいるからこそ見えてくる可能性について一緒に話し合っていくことができます。 ご両親やご家族のことで悩まれたら、ぜひカウンセリングの活用もご検討ください。 IoDTveさんがお父さま、お母さまとの素敵なお時間をこれからも過ごしていけますことを応援しております。