学生時代に「社会人より学生のほうが楽だよ」「戻れるなら学生時代に戻りたい」と周りの社会人の方々が口を揃えて言っていたが、いざ自分が社会人になって学生時代を振り返ると、全くそんな事はないと思った。
学校や家庭という閉鎖的なコミュニティのなかで、同期や大人の顔色を伺い、誰かに手綱を握られたまま日々を生きることに必死にならなくてはならなかった生き地獄のあの頃に戻りたいとは私は決して思えない。
社会人は社会人で、自分を支えられるのは自分だけなので金銭面や体調面などで不安はあるが、仕事は最悪自分で辞めるという選択が出来るし、ほかの道を選ぶ自由がある。
あの頃の周りの社会人の方々はきっと、学生時代に学校や家庭で俗に言う"普通の環境"というものに身を置いていたから言えたのだろうと今は考えている。