お話の詳細
メンタルヘルス
コーヒー豆_レベル._アイコン.しいたける
1ヶ月前
良くならない。
昨年、うつ状態の適応障害と診断された。 職場も理解がなく、相談できる人もいなかった。 上司に相談したものの、休職にはとても難色を示された。結局、半年ほど働いたが通勤中や自宅ではずっと泣いていた。 仕事中も泣いていた時もあった。 特にフォローはない。 退職した。 それから3ヶ月近く経つけど、やりたいこともなく、なにが好きだったかも分からず、やりたいとも思えず、毎日だるい、そんなふうに1日が流れていく。 働かないとという気持ちもあるが、波がありすぎて働けるとも思えない。でもとにかくちゃんとしないといけない。と焦る。 どうしたらいいのか毎日わからない。
無気力ストレス不安
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専門家プロフィール
内田 朋加 さんの専門回答
1ヶ月前
理解を得られないって本当につらいですよね
#適応障害 #うつ状態 #生活リズム
しいたけるさん、初めまして。 臨床心理士・公認心理士の内田と申します。 理解してくれる人のいない環境で頑張ってこられたのですね。 本当につらく、大変な毎日だったことと思います。 少しでもお力になれたらと思い、コメントさせていただきました。
[今回の悩み]
しいたけるさんは昨年うつ状態の適応障害との診断を受け、3か月ほど前に退職されたとのこと。 診断から退職にいたるまでも、上司に相談したり休職を考えたりもしたけれども、理解してくれる人、相談できる相手もいない環境で、結局休むことなく半年ほど働き続けられたのですね。 診断が下りるほど追い詰められた状態で、半年間ものあいだ頑張り続けられこと、本当に大変だったことと思います。 当然その期間はつらいもので、通勤中もご自宅でも、時には職場でもずっと泣いていらしたのですね。 それでも何のフォローもなく、ますますしいたけるさんの心はすり減っていらしたことでしょう。 ご退職されてしばらく経った今、働かなければ、何かしなくてはという思いはあるものの、何が好きだったのかもわからなくなっており、やりたいこともなく、毎日だるい日々が続いているようです。 焦る気持ちばかりが募り、どうしたらいいのかわからなくなっているとのことでした。
[悩みの原因・分析]
診断が下りてからも、そのことを伝えても理解のない上司の方や職場の環境、治療に必要なことなのに、休職にも難色を示されるなど、本当にひどい職場環境の中で過ごされていたことと思います。 「適応障害」という診断は、その方にとって環境が合わない、はっきりとしたストレス因がある場合に下されるものです。 そのため、ストレス因となる環境から離れることが回復への近道となり、思い切って長期的に休むこと、また再発防止に取り組むことが治療で大切な要となります。 しかし、しいたけるさんの場合それが叶わなかった。 休職すら許されないような環境であったのならば、職場にあったであろうしいたけるさんにとってのストレス因を取り除こうといった取り組みもおそらくあまり積極的にされていなかったのではないかと推測されます。 結果的に、しいたけるさんは診断が下るほど、つまり治療が必要なほどの精神状態にありながら、その後も半年もの間そのストレス因のある環境に身を置き続けなければならず、大げさではなく絶望的な気持ちで毎日を過ごされていたことでしょう。 本来休職・治療などの救いの手が差し伸べられてしかるべきタイミングで、それが叶わず、さらに長い間適応障害を招くような環境に通い続けられたことで、しいたけるさんの心はボロボロになり、うつ状態はより悪化していた可能性もあります。 診断を受けたとのことなので、何かしらの治療は続けられていたかとは思いますが、毎日長い時間を過ごす場から受ける影響というものは大きいですよね。 現在、退職されて3か月が経つとのことでしたが、職場から何の理解も得られず、退職せざるを得なかったという事実は、しいたけるさんにとってまわりの環境への不信感を募らせ、生きる希望や前向きな意欲を削がれる体験だったことと思います。
[やってみましょう!]
長期にわたって、うつ状態に陥るほどのストレスを感じる環境に身を置かれたことで、しいたけるさんの心は”どうせ救いはない”というような周囲・環境への不信感が強くなり、希望を持てない状態となっていることと思います。 前向きな感情に対しては、まるで心が麻痺しているかのように反応しににくくなっており、とにかく毎日だるい、と感じられるのも、感情が動くことでエネルギーを使うことを心が避けているからでしょう。 やっとそうした環境から離れることができて、まだ3か月。経済的なことなどで”働かなければ”と焦る気持ちが出てきてしまいやすい時期でもあると思いますが、長く負荷をかけられてきたしいたけるさんの心の回復には、まだ時間が必要だと思われます。 まず第一に大切なのは、しっかりと治療を続けて心の回復を目指していくことです。 職場からは理解を得られなかったしいたけるさんの状態ですが、主治医の先生はしいたけるさんのつらさ、頑張りをよく理解してくださっていることでしょう。(だからこそ適応障害という診断をくだされたことと思います。) お薬などの治療だけでなく、しいたけるさんの心がきちんと受け止められ、癒される経験を、治療を通して積み重ねていっていただけたらと思います。 そして、今すぐに働かなければとあまり強く思わずに、日々の生活を規則正しく過ごしていくことを目指しましょう。 身体だけでなく、心がだるいときは、日々のちょっとしたこともやる気が起きず、どうしてもずっと布団の中で過ごしてしまったり、生活リズムが乱れやすくなってしまうものです。 しかしそうした生活は、自律神経のバランスを崩し、うつ状態を回復しにくくさせてしまうことに繋がります。 早くなくてもいいので、毎日決まった時間に起きる、一日3食きちんと摂る、夜も決まった時間に眠るといった、最低限のことからでも、毎日とにかく続けていくことが大切です。 そしてそれが当たり前にできるようになってきたら、少し散歩に出かけてみる、軽い運動を毎日の中に取り入れてみるなど、生活リズムの中での習慣を少しずつ増やしていってみましょう。 いきなりあれをやろうこれをやろうとするのは心身ともに負担がかかることです。 病院での治療と並行して、少しずつ心を回復させていき、小さなことからでもいいので意欲を取り戻していった先に、きっとしいたけるさんがやりたいと思えることにまた巡り合えることと思います。
なかなか通院先ではゆっくり話をすることができない、他に話を聞いてもらえそうな場がないという場合には、マインドカフェの専門家もお話を伺います。 もし機会がございましたらお気軽にご利用してみてください。 しいたけるさんの心の傷が少しずつでも癒え、日々のだるさが少しでも軽くなっていくことを陰ながら応援しております。