お話の詳細
結婚・子育て
コーヒー豆_レベル._アイコン.きゃろっと
1ヶ月前
子どもに怒鳴ってしまう
子どもに怒鳴りたくないのに怒鳴ってしまう。感情を抑えることができずに怒ってしまう自分が嫌になる。 保育園の長男が発達相談教室に通い始めた。癇癪を起こし、保育園ではみんなと同じことができない。 こうなっているのは私のせいなのではないかと思うときがある。ヒステリックに怒ってしまうことが多く、そうなるたびに私の顔色を伺っている長男を見て、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。私が母親でごめん。私が怒ってばかりだからいつも不安にさせていたのかもしれない。 私が悪いのかもしれない。変わりたいけどどうしたらよいかがわからない。
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専門家プロフィール
内田 朋加 さんの専門コメント
1ヶ月前
子育ては感情を揺さぶられるものですよね
#子育て #発達 #自分の時間 #ペアレントトレーニング
きゃろっとさん、初めまして。 臨床心理士・公認心理師の内田と申します。 お子さんに対していろいろな感情が湧いて、良くない影響を与えてしまっているのではと不安になるお気持ち、よくわかります。 微力ですが、少しでもお力になれたらと思いコメントさせていただきます。
[今回の悩み]
きゃろっとさんは保育園に通われているご長男がいらっしゃるとのこと。 その息子さんが最近、なかなかまわりと同じようにできない、癇癪を起してしまうといったことから発達相談教室に通い始められたのですね。 お子さんの育ちや行動、性格などについて、きっとこれまでたくさん悩んでこられたことと思います。大変でしたよね。 そしてそのお悩みの中に、ご自身が息子さんに対して感情的になって怒鳴ってしまう、ヒステリックに怒ってしまってはお子さんがきゃろっとさんの顔色を窺っている姿が思い浮かび、いつも不安にさせて、お子さんの発達に悪影響を及ぼしてしまったのではと申し訳なく思っていらっしゃるのですね。 そんなご自分に対して変わりたいと思いつつも、どうしたらいいのかわからないでお悩みとのことでした。
[悩みの原因・分析]
子育てというのはとても密な空間の中で行われるものです。 その中で、親は常に待ったなしの対応を求められますし、お子さんが第一子である場合なおさらですが、正解もわからない手探りの中で一人の人間・命を育てていかないといけないというのはとても責任も大きく、大変なことです。 そして当然ですが、子どもが大きくなるに従って、自分とは全く別の意志を持つ別の人間であること、まだ世の中の善悪や分別も学習途中である存在と生活を共にするというのは、思い通りにならないことの連続でもあります。 その中でどうしても親は感情を揺さぶられ、”なんでこんなことしたの?””こうしてって言ったじゃん!”なんて自然と言葉が出てしまったり、そうでなくても心の中に苛立ちや怒りが湧いてきてしまうのはとても自然なことでしょう。 そしてきゃろっとさんの息子さんは、発達相談教室に通われているとのこと。 詳細はわかりませんが、同年代のお子さんに比べてまだ少し幼さがあったりすることで、癇癪を起しやすかったり同じように動けないといったことがあるのではと推測します。 一般論にはなってしまいますが、発達的な遅れや課題をお持ちのお子さんを育てるのは、そうでないお子さんの子育てに比べて親が感じる負荷も高く、ストレスを感じやすかったり、感情的になってしまいやすいといわれています。 きゃろっとさんもきっとお子さんと接している中で、他の子と同じようにできないことに焦りを感じたり、急に癇癪を起されてこちらも怒鳴ったりすることで押さえつけるしかないような局面もあったのではないかと思います。 そうしたことの積み重ねで、ご自分の母親としての姿に落胆し、こんなはずじゃなかったと思ってしまうお気持ちは一人の母親としてとても共感しますし、その結果お子さんにどういう影響を与えているのか不安になってしまうお気持ちも、とてもよくわかります。 その一方で、そういったお気持ちは、きゃろっとさんが親としてお子さんに真剣に向き合い、その子の育ちにとても責任を感じているからこそだと思いますし、きゃろっとさんの罪悪感や後悔の大きさはそれと同じ分だけお子さんのことを愛しているからこそだと感じます。
[やってみましょう!]
子どもに対して感情的になってしまったことのないい親御さんというのはきっといないでしょう。 誰しもがきっと一度は理不尽な怒りを子どもに向けてしまい、後悔したことがあるのではないでしょうか。 そのときに大切なのは、相手がどんなに小さな子どもであっても、きちんと謝ることです。 感情的になっている時はなかなか落ち着いて伝えられないと思うので、ご自身の気持ちが落ち着いたタイミングで、「さっきはママも余裕がなくなっちゃって、怒ってごめんね」などと伝えられることが大切です。 そうして謝ることで、子どもに、”親でも間違えることがあるのだ””親といっても感情をもつ一人の人間なのだ”ということを伝えることができますし、同時にちゃんと自分(子ども)の気持ちを理解しようとし、大切にしてくれる存在なのだという安心感を与えることが出来ます。 また、何か間違えたときには謝ることが大切だということも伝えていけるでしょう。 間違えてはいけないのはなく、間違えた後のフォローが大切だということは、お子さんが成長していったときに、間違いを恐れて何もしないのではなく、いろいろなことにチャレンジしていける姿勢につなげていくことができるでしょう。 そして、お子さんを前に感情的になってしまうご自身のお気持ちについて。 きゃろっとさんはお子さんのどんなことに対して感情的になってしまいやすいのかを冷静に分析してみると良いでしょう。 お子さんの発達が気になって、まわりと同じようにできないことに対してなのか、発達云々は別にして、年齢に対して常識的な行動をとれないことに対してなのかなど、何かしらきゃろっとさんの怒りのスイッチを押してしまうポイントがそこには隠れているはずです。 そうした要素を把握することは、きゃろっとさんご自身の価値観の確認や、お子さんに対して期待すること、どんな風に育てていきたいのかを考えることにも繋がっていくでしょう。 そしてそこがわかってくることで、お子さんの行動に対して”これは怒りスイッチが入りやすいかも”などと事前に心の準備をして、怒りの表現を最小限にとどめることができるようになっていくでしょう。 また、発達相談教室に通われているとのことなので、その中でペアレントトレーニングなど、親御さんに向けたお話を伺うことができるかもしれません。 そうした講座で、お子さんに対してどのように接していけばいいのかのヒントを得ることができるでしょうし、同じように悩まれている親御さんとお知り合いになることで、気軽に相談し合える相手ができるかもしれません。 そして最後に、きゃろっとさん自身が一人の人間としてほっと一息つける時間も大切にしてくださいね🌿 母親といっても一人の人間です。ご自身の心の余裕がなければ、日々の子育てで冷静にお子さんに対応することも難しくなります。 日々のお仕事や家事、子育てと、息つく間もない日々かもしれませんが、朝5分だけゆっくりとお茶を飲む時間を意識的にとってみる、夜眠る前にゆっくりとストレッチをして一日頑張ったご自身の心身を労わるなど、できる範囲で”自分だけの時間”というものを作ってみると、少しずつ心の余裕も生まれてくるかと思います。
子育ては悩みの連続かと思います。 お子さんの育ちについて、どう向き合っていくかについてなど、カウンセリングではより詳しくお話を伺って一緒に考えたり具体的なアドバイスをさせていただくことができます。 機会があればぜひお気軽に利用してみてくださいね♩ きゃろっとさんが少しでも明るい気持ちでお子さんと向き合えるようになることを、陰ながら応援しております。