お話の詳細
一般的な悩み
コーヒー豆_レベル._アイコン.たろりんこ
1ヶ月前
鬱の回復とその後
鬱がだいぶマシになってきたように思う。一時期は家どころか布団から一歩も出られなかったし、あらゆることが手につかなかった。人にも会いたくなかった。不眠も悪化して2日に1回しか寝られない時もあったし、食事も碌に取れなかった。そのような状態から考えれば、現状は遥かにマシだし、楽しくないわけでもない。ここまで来るのにかなり苦しかったし、自分なりにも結構頑張ったと思う。しかし、これだけ頑張って、マイナスからようやくゼロに戻せただけで、ここからプラスへと向かうような体力がないというか、まだ頑張らないといけないのかという気になってしまう。どこに向かって行けばいいのかわからない。険しい崖を登ったけど、たどり着いたのは何もない平野があるだけ、あるいはさらに高い山があるような感覚になる。ふとしたときに、もう疲れたし早く楽になりたいという考えに囚われてしまう。
うつトラウマストレス不安定_躁うつ強迫観念不安無気力
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
1ヶ月前
回復期の過ごし方
#うつ #回復期 #メンタルヘルス
たろりんこさん、はじめまして。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。鬱症状がだいぶ改善してきたとのこと、何よりです。うつの回復期の過ごし方について、同じようなことで悩んでいらっしゃる方も多いように感じましたので、コメントさせて頂きました。
[今回の悩み]
お話を投稿してくださったたろりんこさんは以前は外出もほとんどできないような鬱症状で、不眠や食欲不振もひどかったようです。とても苦しい時期を経て、ご自身でもとても努力され、今はそういった症状がかなり緩和されて毎日の生活を送ることができているとのこと。本当に辛い時期を乗り越え、頑張ったんですね。時間もかかったことと思いますし、ご自身でも相当努力されたのではないでしょうか。お疲れ様でした。しかし、これから先のことを考えるとまだまだ先の見えない不安に押し潰されそうになることがあり、もう疲れてしまったような気持ちになってしまうのですね。
[悩みの原因・分析]
うつの回復期には、ひどかった症状が軽減して体が動けるようになった一方で、何かあると症状がぶり返す可能性のある危険な時期だと言われています。体が動かせるようになって無理に活動を始めることにより鬱症状が再発したり、終わりの見えない治療に不安が高まり、絶望感を感じてしまったりすることがあります。たろりんこさんもこれまでにたくさん頑張ってきたからこそ、まだ頑張らないといけないのかという気持ちになってしまうのですね。 治療の過程において重要なこの時期を、どのように過ごしていったら良いでしょうか。
[やってみましょう!]
◎波があることを理解する 鬱の回復期には、とても元気になって何でもできそうな気持ちになる活動的な時と、逆に気分が沈んでこれ以上頑張れないような気持ちになる、といった感情の揺れ動きがあるのは自然なことです。今は感情の波があるのは仕方のないことだと捉え、気分の変動にあまり左右されないようにしましょう。これからプラスの方向へ向かう体力がないと感じたり、これ以上は頑張れないと感じたりするのは、まだ体調が完全には回復していない証拠です。ですが着実に回復の方向には向かっていますので、ご自分の頑張りを認めてあげながら、無理のないように過ごすことが大切です。 ◎少しずつ運動を取り入れる 体力的にしんどい時にはもちろん無理をする必要はありませんが、適度な運動は気分を切り替える上でも効果的です。ヨガやストレッチなど自宅でできる運動を取り入れたり、ウォーキング(お散歩)等の軽い運動から始めてみるのも良いかと思います。今はYoutubeでも色々なエクササイズ動画などがありますので、自分の好みに合いそうな動画を選んで自宅で楽しみながら身体を動かすというのも良い気分転換になるかもしれません。 ◎治療は継続する 良くなってきたと思って自己判断で服薬を中止したり、通院を中断したりという方も多いのですが、鬱の回復期には通院を継続し、薬の減量や社会復帰については主治医とよく相談の上で判断することが必要となります。規則正しい生活を送り、治療を継続することが、何よりも回復の手助けとなります。ご不安なことは主治医に相談しながら、少しずつ活動範囲を広げていけると良いのではないでしょうか。
治療の継続にあたり、お一人で頑張っているとついつい見えないゴールに先の不安を感じたり、孤独感を抱いたりしてしまうことがあります。今は無理して人に会う必要はありませんが、ごく少数の親しい人とのみ短時間で会う時間を作ったりして、今の状態を誰かに話すというのもリハビリの一環になるかと思います。もちろん、こちらでもオンラインのカウンセリングが利用できますので、不安な思いを誰かに話してご自身の気持ちを整理したり、今後の相談をしたりといったことにお役立ていただければ幸いです。 たろりんこさんが少しずつでも前を向いて、毎日の生活を心穏やかに過ごせることができますように、願っています。どうぞご無理のないようにしてください。