お話の詳細
家族関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.ハイシー
2ヶ月前
夫婦で共倒れになりそうで怖い
50代夫婦です。 子供はいないので二人暮らしです。 私は十数年前からうつ病で、今は仕事をしていません。 夫と最近、話が噛み合わないと感じます。 うつ気味なのかも?と思うようなところも出てきて心配です。 普通に過ごしてるけど、表情が暗いし、笑わなくなったし、口数少なくなったし…心ここにあらずな感じなんです。 この間、趣味の登山に行ったけど、楽しくなかったって言ってたし… と思ったら急に脈略のない話をしてきたりとか、なんか違和感…変な感じなんです。 よくわからないけど…もしかすると、うつ病とか精神の病気?もしくはアルツハイマーとか脳の病気なのでしょうか? でも私も今、食欲不振と時々吐き気や下痢があったりで心身ともに落ち込んでいてとても支える余裕がなく… 共倒れになってしまうかも?!という不安でいっぱいで、ものすごく怖いです… どうしたらいいのかわかりません。
身体症状ストレス不安定_躁うつパニック不眠症頭痛無気力
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門コメント
2ヶ月前
様々な原因が考えられると思います
#夫婦関係 #メンタルヘルス #うつ
ハイシーさん、はじめまして。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。投稿を拝見し、ハイシーさんがご主人のことや今後のことについて不安でいっぱいな様子が伝わってきました。
[今回の悩み]
ご主人について心配な様子を投稿してくださった、ハイシーさん。最近話が嚙み合わないように感じ、うつっぽいかなと感じる兆候があったかと思えば急に脈絡のない話をしてきたりと、なんだかいつもとは違った感覚をお持ちのようです。ハイシーさんご自身もうつやその他の身体症状もある中、共倒れになってしまうのでは、という不安な気持ちを投稿してくださいました。
[悩みの原因・分析]
現在お二人は50代で、お子さんはいらっしゃらないとのことでした。心理学者のユングは、身体的な機能や環境、役割の変化などを経験し、自我(アイデンティティ)の危機が生じる中年期の混乱を「中年の危機」と呼びました。この状態は真っ暗闇の中で漂流する船に例えて「夜の航海」とも呼ばれます。それ位、様々な生活上や身体上の変化が生じる中年期は、精神的にも不安定になりがちな時期だと言われています。 「危機」というとネガティブな印象を受けますが、ユングはこの時期について、「人生の転機ともなりうる重要な時期」として、ポジティブな意味づけをしています。中年期に精神的に落ち込みがちになり、様々な症状が出現するのは、珍しいことではありません。この時期を乗り越え、前向きに捉えていくためにどのように対処していったら良いのか、一緒に考えてみましょう。
[やってみましょう!]
表情が暗く笑顔が減った、普段楽しめている趣味も楽しめなくなった、等の様子を聞くと、確かにうつっぽい状態になっているのかなという印象を受けます。食欲や睡眠はどうでしょうか。ぼーっとしている時間が多かったり、夜も眠れていなかったりするようでしたら、やはり一度医療機関を受診することを検討してみても良いかもしれません。ハイシーさんご自身も通院されているとのことですので、まずはハイシーさんが通院された時に主治医の先生にご主人の心配な様子について相談してみるというのも良いかと思います。ご主人が受診することに対して抵抗があるようであれば、まずはハイシーさんの通院に付き添いで来てもらい、先生からそれとなく話してもらうというのも一つの方法です。 また、ハイシーさんご自身も食欲不振など様々な身体症状がある中、ご主人の様子についてうつの他にも何かしらの精神的な病気や、若年性の認知症などの可能性を考えて不安を感じていらっしゃるとのことでした。体調不良の時には、色々なことをネガティブに考えてしまいますよね。一人で考えているとどんどん悪い方向に考えが向いてしまったりして、お辛い日々を過ごされていることと思います。気分の変化があったり、普段とは何か違うという違和感が大きかったりする場合には、確かに若年性の認知症という可能性も考えられます。同じような症状で気分の落ち込みがあったり、記憶力・集中力の低下があったりする場合には、男性更年期という可能性もあります。その場合には、動悸・息切れやほてり等の更年期症状が見られるかもしれません。男性更年期に関しては症状に応じて精神科や、泌尿器科、内科等での相談が必要となります。こちらも合わせて検討されてみてはいかがでしょうか。 いずれにしても、それらの症状出現の背景には何かしらのストレスが存在していることも多いです。先ほども述べた通り50代という年齢を考えると、社会的な役割・立場の変化や、身体機能の変化等によりストレスを感じるのは普通の状態です。そして、その年代の男性は一般的に女性と比べて、自分のストレスを言語化する機会が圧倒的に少ないです。女性は友達とお喋りをしたり愚痴を言い合ったりして、ストレスをうまく言語化して上手に距離を取ることができる人も多いです。それに対して男性はそのような機会があまりなく黙々と仕事や日々のやるべきことに集中する中で、知らず知らずのうちにストレスをため込んでいる場合があり、結果として身体症状として出現してしまいます。ご主人の心配な様子が続くようでしたら、ハイシーさんご自身の精神衛生を保つためにも、何かストレスに感じていることがないかどうか心配する気持ちを伝えてみるというのも良いかと思います。その際、「私は~で心配している」と、相手の様子を指摘するというよりも自分の心配な気持ちを伝えることに重点を置いて話をする方が、相手にとって受け入れやすいかもしれません。
長年うつで通院中とのことですし、現在は様々な身体症状もある中、不安な気持ちが大きく不安定になることもあるかと思います。誰かに気持ちを話したいという時や、ご自身の気持ちを振り返って整理したいという時には、カウンセリングの利用もご検討くださいね。 ハイシーさんご夫妻が、これからも心身ともに健康に過ごしていくことができますよう、お祈りしております。どうぞご無理のないようにしてください。