お話の詳細
結婚・子育て
コーヒー豆_レベル._アイコン.まりすけ
2ヶ月前
子どもをうまく育てられない
最近自分の子どもの頃の、おそらく虐待(心理的、虐待的)であっただろう記憶がフラッシュバックすることが増え苦しいです。自分の子育てが苦しくて苦痛でたまらないです。よく目にする虐待案件の要件をみると当てはまることばかりです。 暗い部屋によく閉じ込められた 「どちび、くそちび」など父親から暴言の数々をうけた タバコ、ビールなどを買いに行かされ、仕事の手伝いをさせれた(幼稚園〜小学生くらい) 祖母からひたすら愚痴話を聞かされた 父親の機嫌が悪いと怒られたり遊びをやめさせられたりした 孫ができ、両親は私を傷つけた認識がないのか立派に子育てできたと思っているようです。ただただ自分1人が今も苦しんでいます。両親とは物理的な距離もあり、疎遠になっています。 自分の子どもに同じことをしかけてる気がして苦しいです。子育ても人間もやめたいです。
トラウマうつストレス
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専門家プロフィール
内田 朋加 さんの専門コメント
2ヶ月前
つらい記憶が甦る子育て、苦しいですよね
#子育て #フラッシュバック #今ここ
まりすけさん、初めまして。 臨床心理士・公認心理師の内田と申します。 お子さんと接している中で甦ってくる過去の苦しい記憶、つらいですね。 少しでもお力になれたらと思い、コメントさせていただきます。
[今回の悩み]
まりすけさんは現在子育て中とのこと。 その中で、ご自身が子どもの頃に親御さんから受けた虐待といわれるであろう記憶がフラッシュバックすることが増えて苦しまれているのですね。 暗い部屋に閉じ込められたり、父親から数々の暴言を吐かれたる、まだ幼い子どもなのにタバコやビールを買いに行かされたり、仕事の手伝いをさせられる、おばあさまからもひたすら愚痴を聞かされる、父親の機嫌次第で怒られたり遊びをやめさせられたりと、ご家庭のなかに安心できる場が少なく、落ち着かない幼少期を過ごされてきたことが窺えます。 しかしご両親は、まりすけさんにしてきたことの認識がないようで、お孫さん、つまりはまりすけさんのお子さんができたこともあり、立派に子育てできたと思われている様子とのこと。物理的な距離もあって、現在まりすけさんとご両親は疎遠にもなっているのですね。 まりすけさんの苦しみは、その元であるご両親に理解されることもなく、まりすけさんはお子さんにご自分がされたことをしかけている気がしてしまって苦悩されているのですね。その苦しみが強く、子育ても人間もやめたいほどおつらいお気持ちが伝わってきました。
[悩みの原因・分析]
子育ては自分育て、なんて言われることがあります。 それは自分の子どもを育てることで、自分自身も成長していきましょう、といった意味合いもあると思いますが、それだけではありません。 子育てをしていく中で、ご自身が我が子と同じくらいの年齢の頃に、どんな環境で育てられたか、まわりからどんな風に接されてきたかが自然と思い出されてくることも関係しています。 まりすけさんの場合、お子さんと接する中で、思い出したくない幼少期のネガティブな記憶が甦ってきてしまい、お子さんと一緒にいること自体、苦しく思えてきてしまうことも多いのでしょう。 そしてお子さんにどのように接したらいいかという点でも、自分がされてきたことをモデルとして子育てをするというのが生き物として自然な流れなので、それが望ましくないものであったまりすけさんは、その都度手探りでお子さんに接したり、つい繰り返しそうになる親御さんの養育態度を止めるのに必死なのかもしれません。 そして、当の親御さんたちにご自身がされてきたことの認識が薄いことも、まりすけさんの心の傷を癒すことができずにいる要因となっているようです。
[やってみましょう!]
「世代間連鎖」という言葉があります。 これは特に虐待について語られる際によく用いられる言葉で、親の苦しみをその子どもの世代が受け継ぎ、世代を超えて同じ苦しみが続いていってしまうことを指します。 まりすけさんはまさに、ご自身が親御さんから受けた苦しみを、ご自分のお子さんに対して繰り返してしまうのではないか、ということで苦しまれているのでしょう。 もちろんそれ以前に、フラッシュバックされるつらい記憶の数々が苦しく、ご自身が親として子育てをすること自体がどうしようもなく苦しくつらいということもあると思います。 もしかするとまりすけさんは、子育てをするようになるまでは、それらのつらい記憶を抱えながらも、何とか日常を送ってこられたのかもしれません。 しかし子育てが始まると、ものすごいエネルギーで生の感情をぶつけてくるお子さんを前に、ご自分のお気持ちや感情をコントロールする余裕なんてなくなりますよね。 咄嗟に、本当に反射的というような勢いで、そんなお子さんのエネルギーに反応してしまうことが多いかと思います。 そして、その反応の仕方によっては、後悔したり、ご自分を責めてしまったり。 でも、まずはお子さんを必死に守ろうとしているまりすけさんご自身のお気持ちに目を向け、懸命にやられているご自身のことを認めて、褒めてあげてくださいね。 まりすけさんの苦しみや、フラッシュバックの程度にもよりますが、例えば過呼吸になってしまったり、動悸が激しくなるなどパニック発作のような症状が伴うようであれば、一度専門機関を受診されることをお勧めします。 お近くの心療内科などで、PTSDやフラッシュバックについての治療をしていただけるか、問い合わせてみると良いでしょう。 まずはまりすけさん自身が、過去の記憶に干渉されずに日常を支障なく生活できるようになることが大切です。 そして、受診されるされないにかかわらず、まりすけさんが今いらっしゃる場、”今、ここ”に目を向けて、それが安全な場であることを強く認識することも大切です。 確かにまりすけさんが育った環境はつらいもので、その苦しみは今に至るまで続いていると思います。 しかしその環境は過去のもので、今目の前にあるのはそれとはまったく違った場であること。当たり前のことのようですが、心のどこかでは今も危険に怯え、警戒する姿勢がとりきれていないかもしれません。 そのためには”今、ここ”に意識を向けるマインドフル瞑想なども有効ですが、過去のトラウマが強い場合、フラッシュバックが強くなってしまう危険性もあるため、やはり専門家に相談しながら取り入れていかれることをお勧めします。 そして、子育ては決して孤独ではないということも覚えておいていただきたいです。 パートナーの方や、お友達、まりすけさんが安心して話をできる相手はいらっしゃるでしょうか。 そうした相手に、日々の苦しみや苦労を、少しずつでも話してみてください。 親密なお相手であれば、過去の苦しみがあるからこそ、子育てがとても大変であるということも理解していただけるかと思いますし、その上で日々の子育てにおける苦労を分かち合い、力を貸していただくこともできるでしょう。 そうでなくても、保育園や一時保育など、お子さんと離れる時間も適宜用意しながら、ご自身の心の平穏をできるだけ大切にしていってくださいね。 お住いの地域によっては、子ども家庭支援センターなどといった名称で、子育てに関する相談をしたり、支援を受けることができる機関があります。 お近くに子育て支援センターがあれば、そちらでご相談してみることも可能かもしれません。
苦しみを抱えながらも、お子さんに同じことをしてはいけない、ご自身とお子さんを守ろうとするまりすけさんは、既に立派な親御さんだと思います。 けれども親も一人の人間であり、いろいろな苦しみや悩みを抱えているものです。 決して一人で抱え込もうとせずに、相談できる相手や専門機関を頼って、ご自身とお子さんが少しでも毎日を過ごしやすくなるよう歩んでいってくださいね。 もし、どこにも頼れる場所がない、今すぐに誰かに話を聞いてほしい、といった時には、マインドカフェの利用も考えてみてください。まりすけさんのお力になれるよう、専門家が全力でお話を伺わせていただきます。 まりすけさんの苦しみが少しでも癒えることを、心よりお祈りしております。