私の今までの人生は、苦しみは、何だったんだろうか。
縁を切ったことは、後悔してない。もうここまで苦しめ合う関係ならどうにもならなかったから。
それでも、最近幼い頃の幸せな瞬間を思い出してしまうことが増えた。親の運転する車の中で微睡んだこと、誕生日に好きなキャラクターのケーキを注文してくれたこと、寝る前に絵本を読んでくれたこと。私の痛みに共感してくれない人たちだったけど、身勝手に暴力を振るう人たちだったけど、確かに愛されていた。私も彼らを愛していた。
私の結婚を祝福してほしかった。幸せを願ってほしかった。どうして我が子が幸せなら何でもいいと言ってくれなかったのか。なぜ生きてるだけで十分だと認めてくれなかったのか。こんな別れを選んだのは自分だけど、心は揺れる。迷って、悲しくなって、それでもと正当化して、を何度も何度も繰り返す。これが最善の選択だったことは理性では分かってはいる……ただ、虚しく悲しい。
お母さん、お父さん、と呼びかけても、返事をしてくれる人はもう誰もいない。私が捨てたから。