学校で周りから多動症と言われているという、福田舜4545さん。じっとして落ち着いているということが難しく、自分は多動症なのではないか？という疑問をお持ちのようです。

ADHD（注意欠陥・多動性障害）とは、集中力が持続しなかったり忘れ物が多かったりといった「不注意」と、落ち着きがなく衝動的な行動をしてしまう「多動・衝動性」というような、2つの特性を中心とする発達障害です。不注意が前面に出るタイプと、多動・衝動性が前面にタイプがあり、もちろん両方の特性が併存しているタイプもあります。また、他の学習障害等の特性も合わせて持っているという人もいます。福田舜4545さんは今のところ、多動の部分が気になっているのですね。投稿内容だけでは情報量が少なく何とも言えませんが、いくつか考えられることをお伝えさせて頂きたいと思います。

自分でも落ち着きがないように感じ、周りからも多動症ではないかと言われているとのことですが、他に気になる特性などはありそうでしょうか。実際にADHDかどうかに関しては、小さい頃からの発達に関する聞き取りや、日常場面での観察による見立て等が必要になってきますのでこちらで正確に判断することは残念ながらできません。でも、もし落ち着かなくて順番待ちができなかったり、一時間の授業中ずっと座っているのがしんどいということであれば、確かに多動の傾向はあるのかもしれません。また、忘れ物や集中力に関してはどうでしょうか。ADHDの人の場合、悪気がなく予定を忘れてしまったり、忘れ物が多かったりということもあります。集中力が持続せず、短時間で注意が他にそれてしまうということもあります。色々な側面についても見てみて、やはり当てはまるということであれば、可能性は高いかもしれません。 学校にスクールカウンセラーの人がいれば、相談に行ってみるというのも一つの方法です。スクールカウンセラーというのは相談室にいて話を聞いてくれるだけの人と思われがちですが、実は学校の色々な所に出没しています。発達障害傾向の生徒さんや保護者の方からの相談があれば、授業観察と言って、その生徒さんの授業の様子を見に行ったりすることもあります。そしてその生徒さんの特性を把握した上で、教室内でできる工夫や、その子に合った授業の受け方等について先生方に助言をしてくれます。また、保護者の方と面談をして、家での過ごし方の工夫や本人の特性との付き合い方についてお話をしてくれます。学校生活で、頑張っているつもりなんだけれどもなんだかうまくいかなくてしんどいな、といった困り事があれば、一度相談してみるのも良いかと思います。本人の特性に応じた環境を整えるだけでも、ずいぶん毎日の生活が楽になるということがあります。もし良かったらカウンセラーの人に色々と聞いてみてくださいね。 また、あまりにも多動がひどくて授業を受けるのが大変だったり、集中力が持続せず毎日の生活に支障が出るようであれば、病院でお薬を処方してもらうこともできます。病院を受診するかどうか、診断名をつけるかどうかというのは、本人や家族の困り感によります。本人の特性によって日常生活を送るのが困難ということであれば、コメントにも書いてくださっている方がいらっしゃるように、専門機関で相談してみるというのも選択肢の一つです。大きな大学病院等ではなくても、今は地域の小さなクリニックでも発達障害外来を設けている所もありますので、必要があれば調べてみるのも良いかと思います。

受診のハードルが高かったり、学校のカウンセラーに相談する機会がなかなか取れなかったりする場合には、こちらでも専門家への相談が可能ですのでもし良かったら検討してみてくださいね。ご一緒に、今後の対策やご自身の特性との付き合い方について考えていくことができるかと思います。 特性による多動や衝動性の高さは、本人の努力だけではなかなか解決できるものではなく、また周囲の理解が得られずにふざけている・遊んでいると誤解されて辛い思いをしてしまうこともあるかと思います。どうぞお一人で抱えることなく、頼れる大人の人を見つけてほしいなと思います。福田舜4545さんの心の負担が少しでも減って、より充実した学校生活を送れることを応援しています。