お話を投稿してくださったRuri57さんは特に大きな悩みがある訳ではないのだけれど、日々の小さなストレスが積み重なって、少し前からメンタルが沈み気味と感じているようです。ストレス源が何か分からないため、カウンセリングを受けたとしても何を話したら良いのか分からず、こんな状態で受けても良いのだろうか？というお気持ちでいらっしゃるのですね。そして、そもそもカウンセリングを受けるのに基準はあるのだろうか、という疑問を投稿してくださいました。

カウンセリングと言ってもどんなものかよく分からないし、どういう時に使ったら良いのか見当がつかないという方もいらっしゃいますよね。きっとこのアプリを利用されている方の中には、同じようにカウンセリングについて疑問をお持ちの方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。分かる範囲で、ご質問にお答えしたいと思います。

件名に書いてくださったカウンセリングを受ける基準についてですが、結論から言うと特にこれといった基準のようなものはありません。医療機関を受診された方の場合は主治医からカウンセリングを勧められてなんとなく、という方も多いですし、職場や学校で無料で受けられるから、という形で始められる方も多いです。精神科や心療内科の診察との違いは、投薬治療ではなく、言葉でのやりとりで自分自身の問題に取り組んで一緒に考えていく、という点かと思います。そして、料金を払ってカウンセリングを受ける場合の多くは時間が決められていて、大抵40～50分程度となっています。 Ruri57さんの投稿には、明確なストレス源が分からないと書いてくださっていましたね。カウンセリングでは少しずつお話を伺っていく中で、今抱えているストレスを整理して明確にするという目的もありますので、ストレス源ははっきり分からなくても大丈夫です。ストレスの原因や全体像が見えてくると、それに対する対処法が考えやすくなります。何から話したら良いか分からない、ということでしたら、最近あった些細な出来事や、心にひっかかったエピソード等を話してみたら良いかと思います。そうやってお話をしていく中で、ぼんやりしていた自分の感情や本当の気持ちがだんだんはっきりしてくるということがあります。客観的に把握するだけでもずいぶん心がすっきりするという側面もありますし、明確化したストレスをどのように扱っていくかについて更に相談を重ねることもできます。 また、人の悩みの受け止め方は本当に人それぞれですので、内容に重いとか軽いといった区別はありません。他の人の悩みと比較して、「こんなに軽い悩みで…」と考える必要は全くないのです。同じ悩みであったとしても、性格や育ってきた環境によっても受け止め方は違うでしょうし、全く同じ出来事に対して充実感を感じる人もいれば負担に感じる人もいます。その人が苦しいと思っていたらその事実が尊重されるべきで、カウンセリングでは、その気持ちに焦点を当てていきます。ですので、基準があるのか、こんなことで相談しても良いのかと考え過ぎることなく、Ruri57さんが受けてみたいと思ったタイミングで利用されてみたら良いのではないかと思います。ここのところメンタルが沈みがちとのことでしたが、些細なことでも長期間続くと心が疲弊してきてしまうかもしれません。どんなことでも、まずはお話してみたら良いのではないでしょうか。

日本ではカウンセリングに対する敷居がまだまだ高く、病気じゃないと受けちゃいけないんじゃないか、と考えている人も多いように思います。でも、欧米圏ではカウンセリングというのは特に病気を持った人が受けるのではなく、日々の心のメンテナンスに気軽に利用する人も増えてきています。私自身も心理士になる訓練の一環として長期間カウンセリングを受けていましたが、定期的に自分自身のことを話す場があると、かなり生きやすく感じました。Ruri57さんも、心の中に溜まっているものがあるようでしたら、是非気軽にカウンセリングを利用してほしいなと思います。もちろん、こちらでもオンラインのカウンセリングが可能ですので、機会があれば利用してみてくださいね。 Ruri57さんの疑問に、少しでもお答えできていれば幸いです。どうぞご自愛ください。