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メンタルヘルス
コーヒー豆_レベル._アイコン.はさなや
14日前
何かの病気ですか?
私は親から暴力や暴言をうけ育ちました。そのせいか、親と話していると血の気が引いたり、気が遠退きそうになります。また、実家で寝るときは動悸がして、胸が苦しくなったりして寝つくのに時間がかかったり、寝てても途中で起きてしまったりします。 日常では普段は何ともなく元気にしていますが、急に気持ちが下がり消えてしまいたいと思ったりして苦しいです。 何か改善策があれば教えて欲しいです。
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門コメント
14日前
上手に距離を取っていけると良いですね
#家族関係 #トラウマ
うーぱーさん、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。何かの病気ではないかと、不安な気持ちでいらっしゃるのですね。お答えできる範囲で、コメントさせて頂きたいと思います。
[今回の悩み]
親御さんと話す時には血の気が引いて気を失いそうになったり、実家で寝る際には安眠できなかったりするという、うーぱーさん。また、普段は何ともなくても、急に気持ちが不安定になることもあるようです。改善策があれば知りたい、とのご投稿でした。
[悩みの原因・分析]
投稿には、うーぱーさんが親御さんから暴言・暴力を受けて育ってきたということが書かれていました。今はもう独立して、別々に住んでいらっしゃるのでしょうか。大変な状況の中、お一人で生活できるまでに努力されてきたのですね。本当によく耐えて頑張ってこられたと思います。うーぱーさんが感じていらっしゃる通り、今の実家での精神的・身体的な反応は、過去に受けた暴力や暴言による心の傷に起因するのではないかと考えられます。PTSDを抱えていると、過去の辛い経験を思い起こす場面に遭遇した際に記憶がフラッシュバックして意識が遠のいたり、気持ちが不安定になったりします。どのようにそういった症状と付き合っていけば良いのか、一緒に考えてみましょう。
[やってみましょう!]
実家にいると安心して眠れず、身体症状も出てくるということであれば、心や体がその場所を拒否しているということです。できれば、しばらくは実家とは距離を取って、うーぱーさんの心を守るということも必要かもしれません。もしかしたら実家から頻繁に帰ってくるように求められているのかもしれませんが、身体症状が出るほど辛い思いをするのに帰省を強要するというのも、本人のことを支配しようとする一種の暴力です。何か理由をつけて断ってしまっても構いません。直接連絡を取ることで不安を感じたり、動悸がしたりということがあれば、第三者に代わりに連絡をしてもらうというのも一つの方法です。あなたの心の安全を確保することが、まずは一番に大切です。 幼少期より安心した環境で過ごすことができずにいると、基本的な安全感というものが育たず、大人になってからも急に気持ちが沈んだり、不安定になったりすることがあります。うーぱーさんも、ご実家での動悸や不眠の他に、急に気持ちが下がって消えてしまいたいと思う時があるとのことでした。心の中に安全基地が形成されていないと、気分の浮き沈みが生じたり、急に自信を失ったりということが起こります。でも、大人になってからでも自分の身近にいる人との関係性を通して、心の安全基地を形成していくことは可能です。誰か、信頼できるパートナーの方や、お友達はいらっしゃるでしょうか。そういった大切な人に自分の気持ちを伝えて受け入れてもらったり、相手を理解したりといった経験を通じて、心の拠り所を作り、人としての基本的な安全感を再形成していくことが可能になります。はじめは勇気のいることかもしれませんが、少しずつ、家族以外で大切な誰かとの関係性を築いていけると良いですね。 もしそういった相手と関係を築いていくのが今はまだ難しいようであれば、まずはお医者さんや、心の専門家等を相手にして人との関係性を練習していくということもできます。動悸や不眠といった身体症状がひどい場合には、医療機関でお薬を処方してもらうこともあります。 また、根本的な克服を目指したいということであれば、PTSDに特化した治療を受けるという選択肢もあります。ただ、自分と向き合う治療というのは気持ちが整理されて自分自身を振り返ることができる反面、過去の辛い体験と対峙するという意味ではしんどい作業にもなります。まだその時ではないな、と感じるようであれば、無理をする必要はありません。まずは自分のことを話し、受け入れてもらうという経験から始めてみると良いのではないでしょうか。
気分の不安定さや、ご家族との関係について専門家に相談したい、誰かに話を聞いてもらいたいということがあれば、よろしければこちらのカウンセリングも利用してみてくださいね。今後のご自身の情緒的な問題との付き合い方について、ご一緒に考えていくことができるかと思います。 新しい年を迎え、うーぱーさんが少しでも心穏やかに毎日を過ごすことができますよう、お祈りしております。どうぞご無理のないようにしてください。