お話の詳細
結婚・子育て
コーヒー豆_レベル._アイコン.nononon3
4ヶ月前
発達障害グレー子育て難しすぎる
冬休みの宿題、ドリルは学童にいるから強制的にすぐ終わるけど、日記系が苦手すぎて毎回親子喧嘩。本人泣くし喚くしまぁ進まず。というか冬休み2週間終わって、クリスマスもあったし、義実家帰省していとこと遊んだりしてるのに、冬休み初日に行ったマクドナルドしか思い出に残ってないとか文章考えるの手伝う気力失せる🫠あと毎日数時間毎に今日何月何日って聞いてきたのに日付と記憶が全く連動してないのなんの為に聞いてきてたんだ🫠話噛み合わないし苛々する🫠下の子がおちゃらけて空気和まそうとしてるのみて申し訳なくなるし🫠
ストレス
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
4ヶ月前
少しでも平和に冬休みを終えられますように
#ストレス #発達障害グレー #冬休み
nononon3さん、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。冬休み中、お子さんの宿題や癇癪と格闘されていらっしゃる様子がとてもよく伝わってきました。投稿からしばらく時間が空きましたが、その後いかがでしょうか。お疲れの毎日かと思いますが、お時間のある時にもし良かったら読んでみてくださいね。
[今回の悩み]
お話を投稿してくださったnononon3さんは冬休み中、宿題の手伝いをするのに大変苦慮されているようです。特に日記系が苦手で、本人も泣いてしまったりしてなかなか思うように進まないのですね。本当にイライラするし、こちらが泣きたい気分になってしまうと思います。更に、下のお子さんがピリピリした空気を和まそうとしてくれるのを見て、申し訳ないような気持ちにもなってしまうとのことでした。
[悩みの原因・分析]
件名には発達障害グレーとありましたが、お子さんは何かしらの発達的な課題を抱えていらっしゃるということでしょうか。そうすると、得意・不得意のばらつきが大きいために苦手なこともあり、本人も苦手なことに対する抵抗感があるためにお家での宿題のサポート等は頭を悩ませてしまうことが多いかと思います。冬休みは親にとって全く休みではないですよね。毎日本当にお疲れ様です。 きっと既に色々と調べたり相談をしたりして対処法も考えた末での今の状態かもしれないのですが、少しでも何かお役に立てるような情報があればと、コメントさせて頂いています。
[やってみましょう!]
発達障害傾向のあるお子さんは抽象的な指示が苦手なので、なるべく具体的な指示を、とよく言いますよね。ドリル等のやるべきことが明確で、問題が分かりやすく提示されているようなタスクは比較的進めやすいのかもしれません。それに対し、作文や日記等の自分で文章を組み立てるタイプの問題に関しては、ゼロから自分で作るのはとても難しいと感じるお子さんが多いです。一般的には「何でも自由に好きなことを」と言われると、縛りがないので楽しくてすいすい書いてしまうイメージがある方も多いのですが、抽象的な指示が苦手な人にとっては、何から手をつけたら良いのか見当もつかず、茫然としてしまうのですね。その結果、やるべきことが分からないので学校場面では立ち歩いてしまったり、他のことをして怒られてしまったりします。やることが分からないから他のことをしていたら怒られてしまったので、本人としては余計やる気がそがれ、更には自信も失って本来できたはずのこともできなくなってしまったりします。こんな悪循環を断ち切るために、本人のやりやすい環境を整えてあげるのが、合理的配慮です。 スクールカウンセラーとして授業観察に入った際にそういった場面を見かけたら、先生には「この子に対しては自由に、ではなく、これについて書いてみたら、と具体的にテーマを提示してあげてください」と伝えます。そうすると、その子はやるべきことが分かるのでどうにか取り組むことができます。それでも書き始められないお子さんに対しては、「いつ・どこで・何をした・何を思った」等、お子さんの年齢に応じて書く内容を箇条書きにして、まずは骨組みだけ組み立てるようにしてもらっています。こういった方法はあくまでも一例ですが、お家での日記のサポートに苦慮されているようでしたら、ある程度具体的にテーマを提示してあげると取り組みやすいかもしれません。そして担任の先生にも、この子はこういった所が苦手なので、家ではこういう風にサポートしています、と伝えてみても良いかと思います。 同じように、発達障害傾向のある人の中には、日付の感覚が乏しいという特性がある人もいます。カレンダーを見ても今日がいつだか分からなかったり、昨日のこと、先週のことという区別がついていなかったりして、話を聞いてびっくりすることがあります。でも、これも発達的な特性によるものなので、ある程度仕方のないことなのかもしれません。周りが理解して、上手にサポートしてあげることが大切です。通級指導教室などでは、よくカレンダーの中に「昨日・今日・明日」という色別の三つの枠をつけて分かりやすくしていたりします。また、一か月分のカレンダーだと情報が多すぎて分からないので、一週間分の横並びのカレンダーを作り、枠を多めに取ってその中に予定を書き込むといった工夫をしている場合もあります。 私達からしたら普通の感覚のことでも、発達的な特性のある人にとっては全く違う感じ方をしているということがあり、それは本人ではないので分からないことです。でも、耳の聞こえにくい人が補聴器を使うように、発達的な特性を持つ人が日常生活を送りやすくするためには、何かしらの工夫をしてあげるのも大切なのかもしれません。苦手なこととは逆に、好きなことにはものすごい集中力を発揮して取り組んだり、ある一部のことについてはすごく得意だったりということもあります。本人にとってはできないことを責められたり怒られたりする経験を重ねるよりも、得意なことを伸ばしてあげる方が自己肯定感の向上にも繋がります。お互いに息苦しくならないようなサポートの形を、少しずつ見つけていけたら良いですよね。
学校にスクールカウンセラーの人がいたら、本人との関わり方や宿題のサポートのやり方等について、相談してみるのも良いかもしれません。もちろん、こちらでもお子さんの発達的な特性や普段の接し方について、相談をお受けすることもできます。日々ストレスがたまる毎日かと思いますので、第三者に話を聞いてもらうということが必要な時もあるかもしれません。もしよろしければカウンセリングの利用も検討してみてくださいね。 冬休みはもうすぐ終わりでしょうか。nononon3さんが少しでも心穏やかな気持ちで長い冬休みを乗り切ることができますよう、願っています。どうぞご無理のないようにしてください。