居場所がない
今、父親は単身赴任、妹は社会人になって家を出て働いている。母は開院時から勤めている病院の事務。
自分は新卒で入社した場所でうつ病になった。その後も薬を飲み続けて、アルバイトをして、パートをして、アルバイトも掛け持ちして、もう一度正社員になって、またうつ病を悪化させた。何をしても自分の価値が分からなくなる。何もできないと思ってしまう。
家にいるのは、母と自分だけ。
どう頑張っても母と時間を過ごすしかない。
けれど、どうしても母親の行動や言葉が怖くなることがある。テレビを観ていて、働いていて辛かったときを思い出すことがよくある。勝手に連想ゲームを自分でしてしまっているのかもしれないけれど、思い出して辛い記憶が蘇ると言葉に出てしまう。すると、何を観ていてもダメだからテレビは消そうとテレビを消され、シーンとした心が冷たくなる時間が始まる。訳もなく涙が出て、辛くてもそんなに涙がよくでるねといびるように言われる気がする。ちょっとでもお腹が痛いとでも言えば、あなたは何なら食べられるのと食べるつもりはないのと責められる。生理前・生理中で頭痛が酷いと薬を飲んでも動けないときがある。そんなに痛くて一日中寝ているようなら、どこか大きな病院にでも行ってきなさい。今すぐにでも救急車を呼んであげようかと。翌日になんとか動ける時間に家事をすると、余計なことはしなくていいから、その体調不良をどうにかする病院に早く行ってきたら?と。
完璧主義な母は自分の完璧の枠から出られるのが嫌なんだと思う。着替えることさえもできずに、パジャマで1日を過ごすとパジャマでしかいられないのに何かできるわけがないと言われる。叔母がうつになった時に用事があり家を訪ねたとき、パジャマで玄関に来た叔母(母にとっては妹)のことを散々言っていた。
このまま母と一緒に生活していくことができるのだろうか。不安で仕方ない。怯えて敬語でしか会話ができなくなることも少なくない。
出ていけるものなら出ていってみたいものだが、そう上手くはいかず、祖母、叔母2人のどこの家に逃げたとしても間違いなくバレてしまうし、ヒステリックになって私が悪者なんだと叫ぶ母の姿が浮かんでくる。
そして、似ていたくは無かったかもしれないが、母も自分も言われて嫌だったことはしっかりと覚えている。
ここに居場所を感じない。
心が休まるのはベットの上。心を救う音楽があるから、なんとか生きている。
早く仕事をして、自立して出て行こうとすると悪化するうつ。そして引き戻される実家。
病院の先生にも相談したが、距離を取ってくださいと。分かっている。それができないから困っている。誰もいないようなところにいってしまいたい。