先生へ
最初、本当は先生のことが好きってわけじゃなかったんです。でも寂しさを埋めたくて、新任でチョロいかなって思ったから先生を好きだって言いました、笑
だけどそのうち、先生のいろんな一面を知るたびに本気になってしまって、明日は先生と何を話そうかとか、先生が夢にでてきたらいいなとか、そんなことばかり考えていた、幸せな2年間でした。
先生のことを思うたびに、目の前にある現実が苦しくて、「先生と生徒じゃなかったら」と何度も何度も考えました。もし近所に住む幼馴染なら、もし先生が憧れの先輩だったら、もし先生が後輩だったら、はちょっと変だけど笑
今みたいに苦しい思いをすることはなかったんだと思います。でも私は、辛くても叶わなくてもいい、周りに悪口を言われたっていい、もしまた生まれ変わっても、何回だって先生の生徒になって、先生に恋したい。
だけど、きっと卒業しても、先生と元生徒である私たちが一緒にいられる方法はいくつもあるけど、それが我慢の必要な茨の道であることを考えた時、先生にはただ笑っている未来であってほしいから、だからもう、先生のことは諦めたいんです。
いつだって私の「好き」が、先生としてのあなたを邪魔していたと思います。ごめんなさい。
でも私は、いつか新しく大切な人ができて、その人との間にはなんの立場の差もなくて、普通に愛し合えて、「あの時の選択は間違ってなかったんだ」って片付けられるほど素敵な人じゃないから。だから今はこの気持ちを抑えて、いつかまた、なんのやましい気持ちもなしに先生に思ってもらえる立場になって帰ってきます。
その時はきっと先生と先生だから、ずっと待っててくださいね。