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5ヶ月前
結婚を考えている恋人がADHD+ASDグレーだったら、皆さんはどうしますか?
付き合って1年弱、相手方の両親へのご挨拶もさせていただいた(私の方は諸事情で延期)彼氏がいます。 今まで本人から「ADHDかもしれない」という話は聞いていて、実際忘れ物等まあADHDだろうな……と思うような症状もありましたが、私があまり気にならないタチ(むしろ心配性なので確認癖があって問題が起きてこなかった)なので今まで特に衝突などなく生活してきました。 ですが、ADHDの検査を受けた結果、ADHDかつASDの可能性もあるそうです。 思い返せば、かなりこだわりが強かった(二人で何かを決める時私が案を出すとでもこっち(彼氏の出した方)がいいんじゃない?といって押し通すなど)ですが、本当に私が心底めんどくさがりやなので決めてもらえるならありがてえと思っていました。診断結果が出たからと言って、別段好きな気持ちが変わったとか、冷めたとか、そういうのは一切ありません。むしろわかってよかったね、薬で治るといいね、という気持ちです。 しかし、調べてみると、ASDの恋人と結婚するのは大変という話をたくさん見つけてしまいました。私は現在21歳、相手は28歳です。お互い結婚も視野に入れていて、子供の話もしています(若干子供の話に関してはカップル独特の未来予想的なところはありますが)。私がこのままこの人でいいと思うのは、私が幼いからでしょうか。優しくて頭が良くて、私にはもったいないくらいいい人です。診断名が付いただけで今までの彼と何かが変わる訳では無いので別れる気はさらさらありませんが、正直本当に大変なのか、まだ付き合った喜びで夢見心地のままなのかと考えてしまいます。 みなさんだったら、ADHD+ASDグレーの恋人と付き合って(結婚)いられますか?将来を考えられますか?また、恋人や自分がそういうタイプだった場合の実体験もあればお聞きしたいです。
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
5ヶ月前
一緒に成長し合える関係になれたら素敵ですね
#パートナーとの関係 #発達特性
おれがのさん、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。将来を考える相手との関係性に、悩みは尽きないと思います。何か参考になることがあればと、コメントさせて頂きました。
[今回の悩み]
おれがのさんが現在お付き合いされている彼氏さんにはもともと発達的な何かがあるかな、と思っていて調べてみたところ、ADHD+ASDグレーといった結果だったようです。そのことで今までは二人の関係性に支障が出ることはなく、好きな気持ちに変わりはないものの、調べてみるとASDの人と結婚すると大変という話が多く、不安になってしまったのですね。将来を考えている相手だけに、考え始めると不安が大きくなってしまっているところかもしれません。
[悩みの原因・分析]
ADHDやASDと一口に言っても、その特徴の出方は人それぞれです。彼氏さんの場合は忘れ物等の不注意が前面に出ているタイプでしょうか。それを、彼女であるあなたが割と注意深く確認癖のあるタイプなので、うまく補い合いながら支障なく生活できているのですね。発達特性のある方は苦手な部分もあるかもしれませんが、得意不得意のばらつきがあるというだけで、他の所では能力を発揮してうまく仕事に生かせているという方も少なくありません。彼氏さんも、そうやってあなたに苦手な所を助けてもらいながら日常生活で特に大きな問題なく過ごせているのですね。逆に、優しくて頭の良い彼氏さんにあなたが助けられているところもたくさんあるのではないでしょうか。将来を考える相手だからこそ、これからもそうやって二人で助け合い、補い合いながら一緒に成長していける関係性を築いていけたら、とっても素敵ですよね。
[やってみましょう!]
プライバシーに配慮して多少事実とは異なる部分も織り交ぜますが、私の知っているとあるご夫婦の話をします。ご主人はとても頭の良くて優しい方ですが、ADHD特性がありとにかく色々なことを忘れてしまいがちです。学生時代にはそのことで周りに非難されたり、大事な予定をすっ飛ばして困ったりしたことも多かったようです。しかし、奥様と付き合って結婚し、奥様がとても発達特性に理解のある方だったので、何か問題がある度にご主人を教育し、予定の管理のしかたも携帯のアラームやカレンダーを駆使して徹底するようにしたそうです。そのことでご主人は仕事の予定もこなせるようになり、周りからの信頼も回復できてとても助かっているということでした。 おれがのさんも彼氏さんのADHD特性に関しては理解があり、おれがのさんが注意していることで彼氏さんが助かっていることもたくさんあるのですよね。将来的に結婚したら相手の予定も今以上に把握することになるかと思いますので、グーグルカレンダーを共有してその都度抜けているところを指摘したりして、苦手な部分を助けてあげられると良いのかもしれません。 また、今不安に感じているのはASDの人と結婚したら大変なのかどうかという点でした。確かにネット上では色々な情報が見られますので、ASD傾向の人と結婚したパートナーの方が鬱っぽくなってしまう、いわゆるカサンドラ症候群と呼ばれる状態になっている方の話も多く見かけます。実際カウンセリングの仕事をしていると、そういったご相談を受けることも多いです。 具体的にどんなことが大変かというと、例えばASD特性で相手の気持ちが想像できないという方の場合、悪気なく相手を傷つけてしまうような言葉を言ってしまったり、マイペース過ぎて相手が大変な状況にも関わらず自分の好きなことを優先してしまったりといったことが挙げられます。子育てについて言えば、相手が子どもの世話で手一杯な中、周囲の状況を読み取る力が弱いので、お腹が空いて自分の食事の心配だけしてしまったりという例などが考えられます。積もり積もった違和感が大きな不満となって爆発し、夫婦関係に影響を及ぼしてしまうというケースも多くあります。 こんな話をして不安が大きくなってしまったかもしれませんが、先ほども言ったように発達特性の出方は本当に人それぞれですし、もともとの性格や環境によっても変わります。おれがのさんは普段彼の様子を見ていて、何かあっても彼に悪意があってやっている訳ではないということは伝わっていますよね。もし今後結婚して一緒に住むようになれば、今よりも生活上の違和感のようなものは色々生じてくるかもしれません。でも、悪気はないし相手はそれによって相手が違和感を持ったことに気付いていない場合が多いので、その都度指摘してあげたら良いと思います。「私はこの言葉で傷ついたよ」「今だったら、こういう風に言ってくれた方が嬉しかった」という風に、相手を責めることなく主語を自分にして伝えてあげると相手は受け入れやすいかもしれません。 学校でも、発達障害傾向のある子には通級指導学級などでSST(ソーシャルスキルトレーニング)を行い、相手がどう感じたか、こういう場面ではどのように言えば良いのかを学ぶ機会を設けています。大人になってからでも、そういった練習をすることは無駄ではありません。二人で話し合い、違和感を持った時にはお互い伝えて考えていこうということを一度確認してみてはいかがでしょうか。
投稿を読んで、おれがのさんが彼氏さんのことを本当に大切に思っていて、大好きな様子が伝わってきました。これからも何かお二人のことで相談ごとなどありましたら、こちらのカウンセリング等ももしよろしければご検討頂ければと思います。 これからもお二人が素敵な毎日を一緒に歩んでいくことができますよう、応援しています。