のどっちさんは、義務教育から特定（2人？）の同級生にいわれの無い中傷の言葉を浴びせられ傷つき悩んでいらっしゃる。そして、自分の事ばかりではなく、家庭や親のことまで馬鹿にされている様な気持ちになり、いたたまれなくなり、「そんなにバカにされるような生活ぶりなのか？」と感じてしまうまで追い込まれている。 そんなことを言ってくる同級生の事を、「性格が悪いだけ」と片付けてしまいたいという気持ちもありながら、どこかで、「バカにされても仕方のないことなのか？」と心を揺さぶられていらっしゃるのですね。

のどっちさんは「共感よりも悩みを解決したい」と願ってらっしゃいますので、カウンセリングよりも原因分析と解決に向けたご提案をしていきたいと思います。少しくどい分析になるかもしれませんが、ご一読いただければ幸いです。 まずは、その同級生の言う「貧乏人」という言葉について。 辞書を見ると、「貧乏」とは、「財産や収入が少なく、生活が苦しいこと」と記載されています。「財産や収入が少ない」も、「生活が苦しい」も、実はレベルそのものは不明確。気持ちの持ちようと言えなくもありません。だから、誹謗中傷に繋がり易いとも言えます。 　では、もう少し、指標になるものとすれば、年金が一つの目安になるでしょうか。公的年金は、「私たちの人生には、自分や家族の加齢、障害、死亡などで経済的に自立した生活が困難になるリスクがともないます。そして、多くのリスクは予測することができません。そのため、あらかじめ保険料を納めることで、すべての国民が必要なときに給付を受けられるのが日本の公的年金制度です。」と記載されていますので、生活に困らない程度の給付をするものです。そして、在職者が他の収入と合わせて月額50万円を超えると一部が減額される設定ですから、「年額で600万円」が一つのラインと考えられます。 　一方で、国税庁が発表した実際の年収ベースでみると、2022年の平均年収は458万円（個人）となっています。この金額での生活レベルについて、ある金融機関の見方では、単身世帯であれば余裕のある暮らし、2人以上の世帯の場合でも、経済的に大きな問題はないと見ています。 　それでは、一世帯の年収458万円を下回ると「貧乏」なのでしょうか。夫婦に子供の居る世帯であれば、家賃や高熱水道費、食費といった生活必需項目以外にも教育費、被服費、医療費などもかさんできますので、「裕福」とは言えないかもしれませんが、計画的に生活すれば暮らして行けるでしょう。 　のどっちさんの投稿の中で金額の記載はないので分かりませんが、「月に100時間の残業」「私の給料の３倍」ということを見ても、この金額は優に超えているのではないでしょうか？そもそも、本当に貧乏な家庭なら、私立高校に行かせる余裕はなかなか持てませんよね。 　そしてもう一つ、いわれの無い誹謗中傷の言葉を浴びせてくる同級生についてです。 「貧乏人」という中傷が事実に基づいていない以上、単なる悪口や虚言になるでしょう。誰かに「貧乏人」という言葉を浴びせるのは随分と子供っぽい様な気がしますが、その発端がのどっちさんの格好（服装）だったとすれば、その同級生から見れば裕福な家庭だと思わなかったのかもしれませんね。ブランド物の服を着ていればお金持ちに見えるのかもしれませんし、もしかしたら、グレー系やブラウン系の服装を「野暮ったい」とか「貧乏人くさい」と感じたのかもしれません。 　いずれにしても、そんなことで誰かのことを評するのは随分と狭い了見だと思います。その同級生がどんな方なのかは分かりませんので、性格が悪いかどうかは評価できませんが、少なくとも子供っぽい感じ方、考え方ではあると思います。もしかしたらその方自身も、金銭的には裕福であっても心が見たされていない、「心が貧乏」な人のかもしれませんね。人は何かに不安があると、自分より不幸だったり力の無い人を攻撃して気持ちを落ち着かせる行動をとる場合があります。そんな一瞬の優越感では何も解決できませんけどね。

それでは、今回のご相談の件について、お悩みの解決方法を一緒に考えて行きましょう。 まず、中傷の言葉に対して、「親が必死に汗水垂らして働いたお金なんだ」と訴えられたのどっちさん、ご両親の仕事をそう感じられていることはとても素敵なことです。それは「心が貧乏」な人には言えないことです。そして、そもそも実態としても「貧乏な生活」だとは思えませんから、同級生の心無い言葉を真に受ける必要はありません。 　それでも、そんなことを言われるのは悔しいし、怒鳴りたい気持ちにもなりますよね。そして、今回ご相談の件については、明らかに誹謗中傷してくる同級生に非があると思いますので、怒っていいんです。怒りの感情と上手く付き合う「アンガーマネジメント」では、「怒るべき」と感じた時に二つの視点で行動を考えます。 　一つは、その事象（今回で言えば相手の言動）が自分でコントロール可能かどうか、もう一つはそのことが重要かどうかです。まず、相手の言動がのどっちさんにコントロール可能かどうか。それが暴力とかであれば公権力に頼ることもできるかもしれませんが、今回の件ではそこまでは難しい。となると、現実問題としてはのどっちさんのコントロールが及ばないということになります。では、そのことが重要かどうかです。 　「学生時代に～」という書かれ方からすると、もしかするとそのこと自体は現在ではなく過去のことで、それがトラウマになっているということでしょうか？もしそうだとすると、過去の同級生の言葉はのどっちさんを深く傷つける暴言だとは思いますが、今現在ののどっちさんにとって、実際的な支障はないのかもしれないと思いました。そうだとすれば、辛い過去ではあるけども、”今現在の自分”にとって重要なことではないと判断できませんか？ もし重要でないと判断できるのであれば、「相手もたまたま心が寂しくて誰かを攻撃したかっただけなのかもしれない」という様に自分の気持ちを整理できませんか？そしてもし、「自分にはコントロールできないけど重要なこと」と感じられるのであれば、そのこと（トラウマ）を思い出してしまった時に、そのダークな気持ちを紛らわせられる対処方法を探しておいてください。運動も良いですし、何か自分の好きなことに集中する、カラオケで大きな声を出すとかでも良いかもしれません。 　一度ご自身の思いが今のことなのか、あるいか過去のことで今のご自身には影響を及ぼさないことなのか考えてみてくださいね。

　今回の件のように、実体がある訳ではないがモヤモヤすること、ぐるぐる思考に陥ってしまうことなどは、自分一人で思い悩まずに誰かに相談し、自分の口から想いを吐き出すことで解決に向かうこともあります。のどっちさんには、それをしっかりと受け止めてくれる同級生の男子もいらっしゃるのでその方としっかりと話しても良いし、もし専門的な見地から解決したいとお感じならカウンセリングもお役に立てると思いますのでご検討くださいね。 　言葉に出せる少しの勇気を持てたなら、いつでもご相談ください。のどっちさんをお待ちしております。