実家を出て実感した。親を満足させるのは無理だ。
たぶん、親は俺が死ぬことを何処かで望んでいた気がする。
運動部で強烈な挫折を味わって、どん底を経験してほしかったらしい。人間は自殺したいと思う状態を経験したら強くなるからだという。
でも運動部を俺は嫌がった。
親の望む長男じゃなかったので、「事故にあって死ね!!」「産むんじゃなかった!!」「散々恥かかせてきたから、償えよ!!」「親には親権がある。出来の悪い子供を殺すのは産んだ親の責任!!」と言われてきた。
大学卒業後も実家を働きながら支えてきたけど、親は満足しなかった。長男だから当たり前だろという反応だった。