ごめんなさい。
ここで懺悔させてください。
私のうつが悪化していっていた時期、おじいちゃんの容体も悪化してました。私はそれを知らせてもらえてませんでした。なんで入院してるかも教えてもらえませんでした。
そのまま、私のうつが酷くなり、母は私が病院を変えたいと言っていることを高校の先生を通じて知りました。その日、おじいちゃんは病院で危篤になってしまいました。わたしがまごまごとしていたせいで、お母さんは、おじいちゃんが死んでしまう瞬間まで病院に間に合いませんでした。ごめんなさい。ごめんなさいお母さん。
お葬式の日まで、私のために笑ってくれていたお母さん。お父さんの挨拶が終わって、出棺します、遺影を持って会場を出始める時、そこでお母さんは声を出して泣きました。
私のせいで。お母さんは悲しめなかった。
自分の親の死を、悲しむことができなかった。
出来損ないの私みたいな娘のせいで。
ごめんなさい、お母さん。ごめんなさい。
おじいちゃんは、病院に行ったときにはすでに末期の膵臓癌だったそうです。お葬式が終わってひと段落ついたころに言われました。
だから、生前から葬式会場をみて周り、亡くなった後の準備を母と叔母で進めていたこともそこで知りました。
だから、亡くなる覚悟はできていたと言われても、思い出すたびに罪悪感で夜中に泣いています。出来損ないの娘を持った母はどれだけ苦労したことか。
ごめんなさい、お母さん。
ごめんなさい、おじいちゃん。
こんな娘でごめんなさい。
許してくれなくていい。ごめんなさいと言い続けることでしか、罪悪感は拭えないのだから。