投稿者様は現在大学生で、時折精神的な不調を感じる時があり、大学の保健センター等の利用を迷っていらっしゃるとのこと。不安定な時は眠れず生きるのも嫌と思ってしまう程で、自傷行為をすることもあるものの、今までお家の方や病院にも相談できずにいらしたのですね。大学には無料で学校医に相談できるシステムがあり利用してみたいと思う一方で、なかなか電話をかける勇気が出ず、また相談すると何が変わるんだろうという思いもあるようです。

5-6月や10-11月というと、ちょうど今ぐらいの時期ですね。今、とてもしんどい状況で投稿をしてくださったのでしょうか。春や秋などの季節の変わり目には、気温の急激な変化に伴い、気力が低下したり、気分が落ち込んだりということがよくあります。特に大学生ですと、新学期・新学年が始まってすぐだったり、長い夏休み明けだったりして、精神的に不安定になる学生さんもたくさんいらっしゃいます。使えるサービスは上手に利用して、心のメンテナンスができると良いですね。

大学の学校医への相談に関しては、以下のような特徴が考えられます。 〇基本的に病院での初診と診察内容は同じ、ただし薬の処方はできない場合もある 精神科へのご相談でしたら、基本的には病院の精神科・心療内科での診察と内容は変わりません。（病院勤務の先生達が、非常勤でその日だけ来ているだけですので。）不眠、鬱、気力の低下など、様々な精神症状に関する相談に応じてくれます。ただし学校医の予約を取れるのは月1～2回と回数が少ない場合が多く、あまりそこに定期的に通うというよりは、一回限りの健康相談になる場合が多いです。また、学校にもよりますが薬の処方はできない所も多いです。ただ無料で予約でき他の医療機関よりは予約のハードルが低いので、学生さんにとっては良いシステムだと思います。 〇他の専門機関への紹介 学校医の先生が今の状態を見て、必要な機関への相談に繋げることも保健センターの大事な役割です。学内のカウンセリング・学生相談の予約に繋げてくれたり、先生が必要と判断した学外の専門機関を紹介してくれることもあります。自分に合った場所を紹介してもらうという意味でも、専門の医師に相談できるのは心強いですね。 〇無料で利用できるサービスは、利用できるうちに 大学の保健センターということは、当然ですが卒業したら使えなくなる訳ですね。精神科を受診すると、保険はききますが自己負担分は費用がかかってきます。カウンセリングもクリニック併設の所で受けたりすると、自費負担なのでどうしても料金がかかってしまいます。なかなか電話をかけるのは勇気がいるかもしれませんが、利用できるシステムは利用できるうちに使っておいた方がお得かと思います。 精神的な症状に関しては一回の相談で劇的に何かが変わるという訳ではありませんが、専門家に相談することで適切な対処方法を聞くことができたり、今まで溜めていたものを誰かに話すことで安心でき、気持ちが軽くなるということもあるかと思います。また他の相談機関を紹介された場合も、いつでも相談できるという安心感ができ、結果的に精神面での安定が望めるという効果もあります。

初めての相談ですから、ためらう気持ちがあるのも自然なことです。もしネット上での予約の方がハードルが低そうであれば、もちろんこちらでもカウンセリングのサービスを提供していますので、よろしければ検討してみてくださいね。顔の見えない電話手法やチャット手法ですと、相談にあたっての緊張が少しは減るかもしれません。 何かと気分が不安定になりがちなこの時期、どうぞお身体を大切に、秋の美味しいものなど食べて上手に心を休ませてあげてください。