お話の詳細
結婚・子育て
コーヒー豆_レベル._アイコン.アルグレッサム
17日前
中2のこどもの学業不振
数学で0点とってきました。支援が必要な子なのか、悩んでいます。本人と話をしようにも、今思春期ということもあって、話をしようとすると不機嫌になり聞こうとしないので、困っています。小学生の頃は塾と英語のレッスンにも行かせていたのですが、全然身についている感じがしません。 就学前から、先の見通しができずに場当たり的になってしまうことや、ルールへのこだやり、予定変更への弱さ、不注意、相手の立場や感情をイメージするのが苦手というところがあり、発達症かグレーゾーンか悩んできました(発達は順調で、乳幼児健診での指摘なし)。 何か起こるたび、受診しようかと思い、医療機関を検索してきたのですが、予約のハードルが高く(予約枠に空きがない/紹介状が必要/心理検査までしているところが少ない/良さそうなところは県外/近くの病院は専門家からの評判が悪いなど)、どうしたらいいか困っています。 勉強ができなくてもとは思いますが、何かが要因で本来の力が発揮できていないなら改善したいし、本人に支援が必要なら支援を考えなければと思うのですが…
ストレス不安
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門コメント
16日前
本人の困り感はどこにあるでしょうか
#思春期 #発達特性
アルグレッサムさん、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。数学0点は不安になってしまいますよね。スクールカウンセラーや、医療機関で知能・発達検査を取ってきた者として、考えられることをいくつかコメントさせて頂きたいと思います。何かヒントになることがあれば幸いです。
[今回の悩み]
アルグレッサムさんは現在中2のお子さんについて、支援に繋げるべきかどうか悩んでいらっしゃるとのこと。テストで0点を取ってきたり、就学前からコミュニケーション・こだわり等の面で心配な所が見受けられたりしたものの、思春期真っ最中のご本人とはなかなか話ができない状態でいらっしゃるようです。そのことで専門機関等への受診を何度も考えてこられたとのことですが、お住まいの地域で相談に繋げることがなかなか難しく、どうしたら良いか困っていらっしゃるのですね。
[悩みの原因・分析]
テストで0点を取ってきたら親御さんとしてはびっくりしてしまいますが、今回が初めてのことでしょうか。お子さんによっては空間認識が苦手なため図形の単元が苦手、同時処理が苦手なため連立方程式が苦手、といったように、単元によって得意不得意があることもあります。得意分野に偏りがあって、今回だけ0点だったということではそんなに心配ではないのですが、毎回0点ということだと、不安になりますよね。 また、他の科目はどうでしょうか。中2になると文章題が複雑になり長文化するので、国語の文章読解の力が苦手なため中2後半以降の数学もできなくなるということもあります。他の単元や科目とも合わせて見てみて、それとなく本人の苦手意識を探ってみるのも良いかもしれません。
[やってみましょう!]
とは言え本人と話ができない状況となると、対策を講じるのが難しいですよね。 お子さんが別に0点でも特に気にすることなく楽しく学校に行けている、お友達との付き合いでもそんなに困っていることはないということであれば一旦様子を見ても良いかとは思いますが、投稿の内容を拝見すると、きっとご本人も学校生活でどこかに困り感を抱えていらっしゃるのでは、と感じました。本人の困り感に寄り添って気持ちを汲み取り、そこから支援に繋げていくという流れであれば、多少抵抗は少ないのではないでしょうか。 先の見通しができなかったり、予定変更に弱さがあったりすると、臨時の時間割や学校行事等で変更があった時には辛いと思います。また、不注意が強いと忘れ物をしがちです。もし、本人がそういったことで躓きを感じているようであれば、おうちで工夫できる視覚的なツールを使ってサポートしてあげるのも一つの方法です。予定変更に関して耳からの情報を取り入れにくいお子さんの場合、視覚優位の場合が多いですので、予定を紙に書いてランドセルの見える所に貼っておく、事前準備の流れをリビングのホワイトボードに書いておく、等の工夫が役に立つこともあります。ネット上で「発達特性 支援ツール」と検索すると、身近な材料を使ってできる工夫の方法などがたくさん出てきますので、もし良かったら参考にしてみてください。 こだわりの強さやコミュニケーション面での苦手があると、お友達関係で苦労することもあります。自治体によっては、普通級に通いながら学校内の通級指導学級に通ってソーシャルスキルトレーニングや個別の学習指導をしてくれる所もあります。抵抗の強いお子さんへの促し方については「ちょっと勉強も難しくなってきてずっと授業受けてるのも大変だから、休憩しつつ苦手な所を教えてくれる場所があるみたいだけど相談してみない?」といった声かけが一つの案です。 心配な学習面についてですが、集団指導の塾やレッスンだと、分からないまま進んでいって座っているだけになってしまう可能性もあります。行くとしたら個別の塾か、特に診断名等はなくても発達的な特性があると思われるお子さんや学習面で苦手意識の強いお子さんに特化した塾も増えています。塾に行くのであれば、そういった個別に苦手をサポートしてくれるような場所を選ぶと良いかと思います。学校では、学習支援員さんが数学や英語の時間に教室内を回ってサポートしてくれる所もあります。通っている学校でどんなサポート体制があるか、担任の先生との面談の時に相談してみても良いかもしれませんね。 いくつか対策を挙げてみたのですが、お子さんがどこに困っているのかによって、支援の方向性も変わってくるかと思います。学校にスクールカウンセラーがいれば、保護者の方からのご要望によって教室内での様子を授業観察したり、担任の先生から様子を聞いてくれたりといったこともしてくれます。ご心配であれば、一度相談に行ってみても良いのではないでしょうか。自治体によっては、スクールカウンセラーの全員面談というのをやっていたり、お友達アンケート・学校生活アンケート等で生徒達の困りごとを聞き取っている所もあり、保護者の方からのご要望があれば情報共有をしてくれるケースもあります。(そういうのをやったというのを特に中学生のお子さん達は保護者の方に言わないことも多いです。)今すぐに無理に支援に繋げる、というのではなく遠目で見守るスタンスでいるにしても、なんとなく本人の困り感を把握しておけば、いざ本人がヘルプを出してきた時に対応しやすくなるかと思います。
もう少しお子さんの学習面・発達面について詳しく相談してみたい、ということがあれば、カウンセリングの利用も検討されてみてくださいね。カウンセリングというと個人の内面について話をすると思われがちですが、お子さんの発達的側面や学習面についての教育相談もお受けしています。もちろんご自身の性格や家族関係についてお話をすることも多いのですが、相談者様のニーズに応じて臨機応変な対応が可能です。 長くなってしまいましたが、お子さんについてのお悩みに、何か一つでも参考になることがあれば幸いです。