みこと３５１０さんのお悩みは、仕事一筋で友人付き合いも趣味もなく、遊ぶ暇もなく働いている親御さんの生き方に共感できない。 節約し、無駄のないように我慢して、自分（みこと３５１０さん）のことを育てているのかと思うとゲンナリする。 　そんな親御さんの生き方に疑問を覚えながらも、どこかで「自分のために働いてくれている」と理解しているし、他の人から「いい親御さん」と言われると、そう思えない自分がおかしいのか、そもそも甘えているのかとお感じなのですね。

　みこと３５１０さんの書かれている内容をよく見ていると、親御さんの生き方に共感できないとは思いつつも、否定しているわけではない。（「否定したい」と仰っている）。 　否定しているわけではないし、どこかで「親のおかげで生きてる」という感謝の気持ちも持たれている。だからそれを認めないことを「甘えなのか」と感じていらっしゃるご自身もいる。そして、その気持ちをしっかりと整理できないことを「自立できない」と思っていらっしゃるのでしょうか。

　まず、親御さんの生き方に共感できないということについては、それでも良いのでは。生きてきた時代も異なるし、経済的な状況もかなり違うのかもしれない。みこと３５１０さんだったら、友人付き合いもなく、趣味も遊ぶ暇もない生活って、どこが楽しいのかと思うわけですよね。みこと３５１０さんが10代や20代なら、そんな価値観も“普通”じゃないかと思います。 　では、親御さんご自身はどうお感じなのでしょうか？みこと３５１０さんに対して、「お前のためにやりたいことを我慢してるんだ」とか、「そんなに裕福じゃないのだからお前も節約しなさい」などと言ってらっしゃいますか？ 　みこと３５１０さんの書かれている印象からすると、親御さんは「我慢している」という意識ではなく、みこと３５１０さんのことを大切に考えられていて、「子供には余計な苦労はさせたくない」とお考えで、それを苦労とは感じてらっしゃらない様にも思えるのですが、如何でしょうか？ 　実は私は結婚が早く、子供も20代前半で持ったので、結婚前と家族を持ってからの生活は一変しました。分かり易く言うと、それまでブランド物の洋服を着ていたのが、西友で一枚1,500円のワイシャツをセール期間に2枚2,000円で買う様な生活です。 　その変化を、「我慢」とか「嫌だ」と感じるかどうかは、本人の価値観次第だと思います。その頃の私は、服がノーブランドのセール品になっても、ボーナスを貰った時のファミレスでの食事が唯一の贅沢であっても、特に不満も無かったですよ。 　つまり、親御さんの生き方に共感できなくても否定せずに感謝の気持ちもお持ちになっている、そんなみこと３５１０さんは、そのままで良いのではないかと思います。 　それでも、「親のおかげで生きてる」と感じてらっしゃるのであれば、そんな生き方を認めて、感謝の言葉を伝えてあげてください。もしかしたら、親御さんにとっては何よりも大きなプレゼントになるのではないでしょうか。 　「甘えてる」と自覚されているのも素敵だと思います。自立できてないのではなく、ご自身の複雑な感情を整理できずに戸惑っていらっしゃるようにも思えます。

　ご自身の思いを一度整理したいなとお感じであれば、一度カウンセリングの利用も検討してみてください。混乱、葛藤など、今の気持ちをカウンセラーに打ち明けて共有すれば、少しは気持ちが楽になると思います。 　言葉に出せる少しの勇気を持てたなら、いつでもご相談ください。みこと３５１０さんをお待ちしております。