お話の詳細
メンタルヘルス
コーヒー豆_レベル._アイコン.微生物ちゃん
24日前
原因のない希死念慮
私は正直、優しい両親のもとで育ってきたし、仲良くしてくれる友達もいるし、好きでいてくれる彼氏もいるなど、十分すぎるくらいの人間関係の中生きてきました。 それなのに私が悲観的すぎるためか、将来に希望が見えなくて、なにかの出来事で傷つくくらいなら(まだ何も起きてない)生きていない方がましだと思ってしまいます。 こんな幸せな環境で生きさせてもらってるのに、世界にはずっとずっと辛い思いで生きている人がいるはずなのに、こんな感情を抱いてしまっている自分にも嫌悪感が止まらなくてそれも余計辛いです。 どうしたらこの感情(考え方)を辞めることができますか?やめなくてもいいものですか? 私と同じ人はいますか?
コンプレックス無気力不安
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門コメント
24日前
将来への不安が強くなっているのでしょうか
#不安 #ネガティブ思考 #希死念慮
微生物ちゃん様、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。原因の分からない希死念慮にお悩みとのこと、心配ですね。微力ながら何かお力になれることがあればと思い、コメントさせて頂きました。
[今回の悩み]
投稿者の微生物ちゃん様は家族や友達に恵まれ、人間関係に問題はなく、特に不自由のない生活を送っていらっしゃるとのこと。にも関わらず、将来に希望を見出すことができず悲観的に考えてしまい、生きていない方がましなのではないかという漠然とした希死念慮を持ってしまうようです。世界にはもっと辛い思いをして生きている人たちがたくさんいるのに、恵まれた環境にいる自分がこんな考え方をしてしまって良いのだろうかという自己嫌悪の気持ちもあり、原因の分からない希死念慮の扱い方に困っていらっしゃるのですね。
[悩みの原因・分析]
微生物ちゃん様は素敵な家族、友人、彼氏さんがいて、それぞれと良い関係を築けているのですね。世界にはもっと辛い思いをしている人もいるのに…と他の人のことを考えられる優しい微生物ちゃん様なので、もともとの環境が良かったのもあるかもしれませんが、きっと今の充実した人間関係はあなた自身が引き寄せたものだと思いますよ。 そして、微生物ちゃん様は今、これからの将来のことを考える時期にある若い方でしょうか。将来を考える若い方の中には、目標が見えなくてつい悲観的な考え方になってしまったり、訳も分からず辛い気持ちになってしまったりといった人はたくさんいます。思春期・青年期の時にはどうしても視野が狭くなってしまったりネガティブに考えてしまったりして辛いままぐるぐると考えてしまうこともありますが、それも成長段階の上で必要な時期とも考えられます。無理になくそうとしたり、必要以上に自己嫌悪に陥ったりすることなく、もう少しゆったりとした気持ちで捉えてみても良いかもしれません。
[やってみましょう!]
そうした前提の上で、いくつか参考になりそうなアドバイスをお伝えさせて頂きますね。 まず、件名にあるような希死念慮や、投稿内容にあるような生きていない方がましなのではという気持ちを、強さで表すとどの程度でしょうか。1から10までの10段階で数値化し、今の状態を視覚化してみてください。今すぐに死にたい、具体的に死ぬ方法を考えているというような切羽詰まった状況を10、まあ今すぐに死ななくても良いかなという感覚を1として自分の希死念慮を表してみます。1~3程度であれば今すぐに対処しなければいけないものでもないのですが、もし6~7以上の強い死にたい気持ちが出てきた場合には、身近にいるご家族の方や、医療機関に相談してください。 微生物ちゃん様は恵まれた環境にいて希死念慮の原因が分からないとのことですが、ご自分では分からないうちに何かストレスや不安を抱えている可能性もあります。希死念慮の気持ちが出てきた時に、その強さを数値化してみると同時に、ご自分の気持ちや状況を記録してみると良いかもしれません。何回か繰り返すうちに、ご自分の抱えているストレス要因がはっきりしてきたり、希死念慮の起こりやすいパターンが見えやすくなったりします。そして、もしストレス要因があるようであれば、そのことについて身近な方に言葉にして相談してみるのも一つの方法かと思います。 また、微生物ちゃん様は将来を考えるとどうしても悲観的になってしまう、まだ何も起きていないのに何かが原因で傷ついてしまうのではないかと不安になるということでしたね。何かトラブルが起きた時の対処能力にまだ自信がない若いうちは、問題が起こる前から傷つくことを恐れて不安に陥りがちです。そんな時には、日々のちょっとした出来事を振り返ってみて、自分がした行動で心配していたような悪い結果が生じたか、そのことに対して自分はどのように対処できたか、もしまた同じような状況になった場合どのような対処が可能か、といったシミュレーションを頭の中でしてみると良いかもしれません。 例えばバイト先で、お客さんに何かミスを指摘されて謝るような出来事があったとします。後から振り返ってみて、すぐに目を見て謝ることができて良かった、お客さんが激高して本部に訴えるようなことはなかった、同じことが起きないように、先輩にもう少しやり方を教えてもらおう、といった具合です。普段のほんのちょっとした小さな出来事でも構いません。自分ができたこと、できそうなことの蓄積をしていくうちに、少しずつ自信がついてくるかもしれません。そして、傷つくという経験はその時は辛いかもしれませんが、それを糧に今後のことを考える原動力になりますし、人の痛みを理解することができるようになるという良い側面もあります。傷つくことは必ずしも避けなければいけない、悪いものではありません。今後もし傷つくような経験をしたとしても、微生物ちゃん様にはあなたを大切にしてくれるたくさんの味方がいます。きっとそこから立ち直る手助けをしてくれると思いますよ。
もう少し自分の性格や、悲観的になってしまう考え方のクセについて相談したい、心配な気持ちを誰かに聞いてほしいという場合には、カウンセリングの利用も検討してみてくださいね。一人で抱えることなく、ここに書いてあること以外でもどうぞお気軽に相談して頂けたらと思います。 季節の変わり目、秋になって気温が下がってくると、無性に気持ちが落ち込んでしまうという時もあります。上手に気分転換の時間を取ったりして、心身共に健やかに過ごせると良いですね。