死ぬことより優しいことはない。
誰でも受け入れてくれて、生きることから赦してくれる。それに、人間関係も考えずに済む。
まず、死ぬってことは死ぬ意志を持って、行動を起こせば必ず受け入れてくれるんだ。受験だとか、何かのチャレンジだとかとは全然違う。意思と行動だけで、人生全部関わるくらいの大きな決断をしてスッキリ死ねる。
それに何より、生きることから解放してもらえる。生きるだなんて苦行、「本当にするべきなのか?」
考えると言うこと、働くと言うこと、生命を心身共に維持しようとすると苦痛がどうしても伴う。それから解放される。もう社会とかいろんなものから自分を守る必要すらない。
次に、人間関係についてだが、前提として、僕が死んで悲しむのは、僕が元気なことを期待する人だ。
でもそもそも期待とは裏切られる可能性をはらんでいる。他人が死んで悲しむ人は「期待の投資先を間違えた」ってだけだ。何も罪悪感や責任感に苛まれることもない。そもそも、死んだ時点で全ての人間関係は解消されるわけで。
多分僕はじきに死ぬだろう。
そんでもってみんなは、僕のこの考えをおかしいと笑うだろう。
笑ってくれ。笑えるうちは平気だから。何も考えずそうしてくれ。