お話の詳細
自由
匿名さん
3ヶ月前
国語の授業で、銀河鉄道の夜に対してのあなたのものがたり。っていうお題があって書いた文章。なかなかに綺麗にできたけども、文字数オーバーでボツにした分の供養…駄文ですが暇な時にでもドウゾ。 ある夜、私は汽車に乗っているわわ。空に向かって煙を吐いて汽笛を鳴らして宛もなくね。 空には星はない。ここが空ということはなんとなく分かるの。光もない。車内には私一人。空を汽車で走っているのにカムパネルラもジョバンニもいない。ただ、一人で車内の中央に腰掛けるの。窓の外を見ても外は…空は暗いわ。 真っ暗。何も見えないから何もわからないの。けど、私が乗る汽車は確かに何処かに向かっているの。一人で進み続けているの。誰かのために、誰かのもとに留まることはないわ。ただ、誰かが居た時には汽笛を鳴らすの。私がいたというしるしになると思って。汽笛をひとつ、ふたつ鳴らして遠くに行くのよ。私自身の、旅のためにね。
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