能力は劣っているしやる気もない。悔しさと劣等感だけがつのっていきます。

大学生になってから、周りの人との能力差、やる気の差に悩んでいます。高校生のときはやる気こそ無いし記憶力も悪かったけれど、小中学生の頃の知識から頭フル回転で考えてテストで得点を取っていました。先生からも地頭は良いと言われていました。しかし、大学生になると今まで学んできた教科とはまったく違う分野で、新しい概念、単語から覚えなくてはならず、つまずいてしまいました。知識を覚えられないと考えることもできず、頭の回転もどんどん悪くなっています。今は簡単な計算や授業の内容理解もできないです。できないならなおさら頑張らないといけないのに、できない→やってもわからない→やりたくない→もっとできなくなるの負のサイクルに陥っています。大学に行くと自分がいかに劣っているかを自覚してしまうのが怖くて行けなかったり、課題を提出できなかったりして単位も落としそうです。頭が悪い上に課題すら出せない、出席もできない自分が嫌です。覚えられない、理解できない、集中できない、やる気もなかなか出ない。まるでADHDになったみたいな感覚です。悔しいです。昔褒められた地頭の良さがパーになり、バカになってしまったこと、その上に課題すら提出できないことが辛いです。みんなできているのに。余談ですが、親に怒られてショックな事を言われた時などに脳がギューっと萎縮するような感覚がありました。この感覚と考える力ややる気の低下に関係はありますか？また、中学生のときに病むと途端に眠くなる、ということが多々ありました。これとやる気の低下に関係はありますか？長文、読みにくい文章でごめんなさい。読んでくれてありがとうございます。

ストレス無能無気力うつ不安

今は心が休養を必要としているのかもしれません。大学や身の回りの資源を活用してみましょう。

#大学 #新生活 #学習性無力感 #うつ #ストレス

Misaki0119さん、はじめまして。臨床心理士・公認心理師の内田です。この度はご投稿いただき、ありがとうございました。大学というこれまでとは違った環境で、とても戸惑われつらい思いをされながらも頑張っているご様子が伝わってきました。何か少しでもお力になれればと思い、コメントさせていただきます。

[今回の悩み]

Misaki0119さんは、高校生までは、ご自分ではやる気もなく記憶力も悪いと思われながらも、先生から「地頭はいい」といわれるくらいにはテストで点数をとれていたのですね。それが大学に入ってみると、それまでとは全く違う分野、概念、単語など、新たに覚えなくてはいけないことがたくさん出てきて、知識をつけないことには考えることもできず、授業がつらくなってしまった。できないなら頑張らないとと思うのに、やってもわからないという体験からさらにやる気が失せて、さらにできなくなる…という負のサイクルに陥ってしまった。今の状態が、まるでご自分の能力が落ちてしまったように感じられ、非常に辛いお気持ちが伝わってきました。また、親御さんから怒られてショックを受けた時の脳の感覚と、考える力・やる気の低下と何か関係があるのかということ、そして中学生のころにあった病むと途端に眠くなることもやる気の低下と関係しているのかも気になっているのですね。

[悩みの原因・分析]

Misaki0119さんのおっしゃる通り、大学での授業というのは、それまで小学校から高校までに学んできたものとは全く異なり、かなり専門的なものになりますよね。もちろん、高校までの勉強も、年齢が上がるにつれて難易度は上がっていくのですが、小中学校で学んだ基礎的な知識をしっかりと理解できていれば、ある程度応用可能なところもあるように思います。Misaki0119さんの高校の先生が「地頭はいい」と仰っておられたのは、このことかな、と想像しました。つまり、Misaki0119さんは、知識さえ身に着けられれば、そこから応用していける力を持っているということではないかと思います。しかし、大学の授業というのは、授業をされる先生方もその道の専門家で、専門用語も当たり前のように使われ、まだその分野に慣れ親しんでいない学生さんにとっては戸惑うことも多く、授業についていけない、と感じることも多々あるように感じます。 Misaki0119さんは、ご自分の今の状況をご自身でしっかりと把握されていて、まずは知識を身につけなければ、ということは頭ではわかっているのに、でもやっぱりわからない、やる気が低下する、という悪循環に陥っています。これは学習性無力感といわれる状態ではないかと思います。頑張っても頑張っても自分の求める成果が得られない、物事がうまくいかない、という状況に陥ると、やる気はどんどん削がれていき、“どうせやっても無駄だ”という感覚に陥ってしまうのです。これはひどくなると鬱状態も引き起こすし、思考力も低下させるため、注意が必要です。Misaki0119さんの気にされている脳が委縮する感覚や、途端に眠くなるという症状も、鬱状態の一種かもしれません。

[やってみましょう！]

おそらくMisaki0119さんは、今の状態になられるまで、本当にたくさんの努力をされてきたのだと思います。でも大学の授業って、どこをどう頑張れば成功につながるのか、高校までの勉強と違ってわかりにくいところが多いですよね。課題も、もしかしたら他の学生さんの中には（失礼な言い方ですが）”とりあえず出す”みたいな適当なやり方をされている方もいらっしゃるかもしれません。 Misaki0119さんの大学には、ティーチングアシスタントなどの制度はあるでしょうか？もし学生の勉学に対して、何かしらのサポートがあるようでしたら、それを積極的に使ってみることをお勧めします。もしそのような制度についてわからなければ、まずは学生相談に問い合わせてみるといいと思います。学生相談では、制度についてだけでなく、Misaki0119さんが大学生活でお困りのこと、不安なことについても幅広く相談に乗っていただけるはずです。ひとつ強調しておきたいのは、Misaki0119さんの能力が落ちたなどということではないだろうということです。今はいろいろなことがうまくいかず、ご自分に対してそのようにしか感じられなくなっているかもしれませんが、小さなことでもうまくいかない体験の蓄積というのは、人の心を蝕み、鬱状態へと引っ張っていってしまうのです。もし、Misaki0119さんが今、生活リズムも乱れがちで大学に行くこともなかなか難しい状況に陥っているのであれば、心療内科を受診するのもいいかもしれません。私は医師ではないので診断はできないのですが、もし鬱状態に陥っていたり、その状態が深刻なものであるとすれば、治療を受けることでかなり改善される部分が大きいと思います。

非常におつらい中、ご自分の状態について冷静に分析されているMisaki0119さんは本当に頭のいい方だと感じました。きっと今は心が疲弊してしまって、何事にもやる気が起きず、思考力にも悪い影響を及ぼしているのだと思います。学生相談やカウンセリング、心療内科など、これまでに利用されたことがなければ、もしかするとちょっと敷居が高いように感じられるかもしれませんが、どれか一つでも利用できそうなものがあれば、一歩踏み出してみてください。 Misaki0119さんが自信を取り戻し、今より少しでも明るい日々を迎えられることを願っています。