なんでもかんでも人に譲るのをやめたい。
多分困るもん、譲られた人も。あまりに順番や勝利などの権限を全部譲られるから。
相手が私の譲ったものを必要としていない時も。
譲らなきゃという意識が強すぎて、どれだけ欲しいもの、したいことでも、特に欲しくもなさそうな、近くにいた人にポイポイ譲る。
幼稚園児の時にそうなって、それからずっとそうだった。
私の住んでいる地域は子供が多すぎて、子供に子供の面倒を見させていたから。
同じ園児に毎日のように嫌がらせを受け、私を悪者に仕立て上げて気持ちよくなられるなど非道なことをされていたけど、それから逃げていいと教わることもなく手厚く陰湿な問題児たちの面倒を見ていた。
もう癖になってる。
習慣化されてるどころか、魂に、肉体に、染み付いてる。
人が怖すぎてそうしないといけないというのが自分の中で当たり前になってる。
譲るから怖いことしないでねって。
やめたい。
このままの人生を送りたくない。
私の人生の、私が集めた資源を、ほとんど失いながら生きていくのはつらい。
個性も経験も、人付き合いも心のパーツも。
色々なものをもぎ取って配って。
心も体も、これまでの人生も、これからの人生も。
何もかもがスカスカで、死のうとしたって止めてくれるものが何もない。
せめて、これから得るものは譲りたくない。