子供の頃、皆で同じ星空を見てるはずなのに私だけ見つけられなかった『オリオン座』
今は帰り道にオリオン座を見るのが日課になった。
あの頃、見つけられなかった私に言いたい事は、これだけ。
「皆と違うからって劣っているからって、ムキになって克服しようとする必要も、自分はダメな奴なんだって諦める必要もない。今は時間を置いてあげて。ある日突然できるようになっているから。
その時にはもう誰も興味が無いことかもしれない。
でも、貴方は当時の誰よりも得た物の素晴らしさを知ることができる。
『できなかった自分』を知っているからこそ、できない人を否定したりバカにしたりしない優しい人間になれる。
できなくたっていいのよ。死にはしない。
いつか私が貴方を迎えに行くから少し待ってて。」