母親はいつもイライラしていた。
お金がない、って嘆いていた。
でも、物は買い与えてくれた。
母親はわたしを愛しているつもりだったと思う。
わたしも愛されているつもりだった。
でも、じつのところ、愛を受け取れていなかった。
いつも枯渇していた。心には何も届いてなかった。
わたしは愛されたかった。
モノを貰ったから愛されてる?
わたしは愛されたかった。
いつしか、勘違いしてしまったのだと思う。
「お金をもらう代わりに、愛がもらえない」のだと。
お金を受け取ってしまえば、愛を貰うことを諦めなければならない。
お金 か 愛 どちらかしかもらえないのだから。
わたしは愛されたい。
お仕事のようなことをしてみたとき、
だんだんとお金をもらうことがつらくなった。
最初は受け取れた。あるいは少額なら。
金額が大きくなったとき、虚しくなってやめた。
あるいは、金銭が発生したこと、自体に萎えたりもした。
わたしは、愛されたいから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルバイトでお金をもらうのも大変だった……
最初はお給料を頂く前にバックレた。
日雇いのお仕事を何件かして、やっと受け取ることができた……
思い返せば、受け取りに行くだけの日程を調整するのに、
ずいぶんと重い腰だったなぁ………
もらったお金はひどく少額に思えて絶望した。
そのときは、仕事内容がつらかったんだと思ってた………
そして、いまは、「わたしを愛してくれる場所」を探して、
気持ちが転々としているんだなぁ……………、、
お金 と 愛。 両方、受け取ることができれば…………