怖い。とにかく怖くて仕方がない。
ただ、眠ってしまえば明日が来るという、それだけのことに得体の知れない恐怖を感じている。
どこまでも孤独で、誰にも顧みられない。
私という存在が、今この瞬間誰の心にも居ないことが怖い。
私という存在が、今ここに存在していて、息をしていて、鼓動をしていて、言葉を紡いでいることが恐ろしい。
怖い。怖い。とにかく、怖くて堪らない。
世界に私しかいないような、そんな孤独の中で、こうしてひとりで膝を抱えている。
世界に存在する不確定全てが恐ろしい。
友情や愛情も、今鼓動している心臓も。
失うことが、怖い。
手のひらから、大切な何かが零れ落ちていくようで。それが、怖くて哀しくてたまらない。
どうすればいいのか、わからない。
ただ、この濁流のような恐怖をやり過ごすために言葉を集めている。