生まれてきたくて生まれてきたわけじゃないし、生きたくて生きてるわけでもない。死ねないから生きてるだけ。 なんてことを現実やここ以外で言うと痛いやつだとか中二病とか言われるので絶対に言わないけれど。生きづらさを漏らした人にそんな言葉をかけられる人間が溢れる世界に疲れ果てた。 追い詰められた人間をさらに追い詰め、責めたてる人間が多すぎる。なんでそんなことができるんだろう。自業自得だとか、結局自分が悪いんでしょ、だなんて私は他人に対してたとえ思ったとしても口に出せない。その他人にどんな事情や背景があるか、すべて理解することはできないから。自分が直接不利益を被らない限り、誰にも誰かを責める権利なんかないはずなのに。 こんな世界、生きていたいと思えない人間が増えて当たり前だ。少子化対策を政治家は頑張っているみたいだけど、根っからの反出生主義者である私は、年々減少する出生率にひそかに喜んでいる。 生まれてこない方が、よほど幸せだ。「幸せ」と感じる主体がそもそもないから、「幸せ」というのは語弊があるかもしれないが、生まれてしまった今の状況から客観的に判断して、生まれてこないほうが良いと思う。 だから少子化社会は幸せに向かってるのだ。なんて、歪んだ考えだとは我ながらつくづく感じるけど、このまま人が少なくなっていって、ゆっくり静かに、オルゴールの音色が途切れて消えていくように、この国は滅びれば良いと思う。