災害、お金、子育てなど生活にまつわる「漠然とした不安」で心が押しつぶされそうなほどになっていらっしゃるのですね。タイトルにもある「息苦しい」というのはまさにその状況を言い表しているのだと思います。さらに目の前の子育ても「シッカリ」頑張らないとという思いも上乗せされて苦しくなって動けなくなってしまっているのですね。 正直な心の内を教えていただいてありがとうございます。特に昨今の災害などが影響し、匿名さんと同じようなお気持ちで踏ん張っていらっしゃる方は決して少なくないのでは？と思い、コメントさせていただきたいと思います。

匿名さんのコメントにもあるように私たちは「立派」「シッカリ」を求めて頑張りがちですが、その言葉を使う時ってなんとなく、「今」の自分ではなく、「もっと！」「さらに！」と成長、変化、向上をイメージしている感じではないでしょうか？ すなわち「今」の自分では不十分ということになってしまうのです😭 では本当にそうでしょうか？？ 実際に子供たちが求めているのは「立派な大人」ではないのかもしれません。 子供達に「どんなお母さんが好き？」とアンケートをとったところ、 おっちょこちょいなお母さんが一番好き〜っていう答えが出てきたそうですよ。 実は子供たちは「立派」よりも「等身大」の親を求めているのかもしれません。 これは私の臨床経験でも、親子関係や人間関係に神々しさ、カッコ良さより、 嘘偽りのない人間らしさがある方が安心感と信頼関係が育まれているような気がします。

共にいて安心できる大人とは、どんな大人かというと、それはガッチリした揺るぎない強さ、頼もしさではなく、不確定、予測不能な社会の中で不安を感じてもいいんだと思える正直な人間関係かもしれません。 不安にならないように踏ん張ることでも、押しやることでもなく、不安な気持ちをそのまんま感じていいんだよ～って言ってくれる人なのではないでしょうか。「大丈夫」を目指さず「不安」でいいんだよ〜って言われたらどんな気持ちなるでしょうか？「な〜んだ、そうなの？？」って「安心」できるかもしれませんよね。 そして、大人が子供にそれを言ってあげられるようになるためには、実は自分自身に対しても「不安になってもいいんだよ～」と自分に伝えてあげられることでもあるかもしれません。これが等身大の自分を大切にすることかもしれません。 匿名さんが「苦しくて動けない」のは不安になってはいけない、「シッカリ」しないとと思うがあまり、極力「等身大」の自分ではない自分になろうと頑張っていらっしゃるからではないでしょうか？

（おわりに） 不安になっていいのです。 大丈夫だと思えなくて良いのです。 気負って「シッカリ」しようとするとそこには頑張り、努力、硬さが生じるかもしれませんが、気負わずに「不安」を受け入れると、そこには人間らしさ、嘘偽りのない等身大の自分が存在してくれます。そして人は、その正直さから信頼関係、安心が生まれるのです。 ちょうど今、「正直不動産」というドラマがやっていますが、どこか通ずるものがあるかもしれませんので、よかったらご覧になってみてください。 しかし、不安を受け入れる作業を一人で行うのは簡単なことではないので、丁寧にご自分を労る作業を大切にするプロセスをカウンセリングを通じてセラピストともに行ってみるのも良いかもしれません。ご自分の心の中にあるものを丁寧に拾い上げてみるプロセスを通じて新たな発見があるかもしれませんね。 今後とも陰ながら応援しています。