お話の詳細
自由
コーヒー豆_レベル._アイコン.りんねこ
2年前
私に寄り添ってくれたのは猫だけだった。人間はありもしない理想を通してしか相手を見れない。 「娘」「姉」「真面目な人」「少し変わっている人」 そんな位置づけとキャラづけを通してしか、私に対峙してくれる人はいなかった。私そのものを、ただの「人間」として見てくれたのは猫だけだ。 人間は勝手なイメージを他人に押し付け、それに反する行動をすれば勝手に怒ったり落胆したりする。なんと愚かなことか。その点、獣である猫のほうがよほど他者をリスペクトすることができているように感じる。彼らは他者の「存在そのもの」を認識することができている。勝手なイメージも役割も押し付けない。自分の生存さえ脅かさなければ、猫は他者に自由を認める。それでいて、傷ついた者には寄り添ってくれる優しさがある。決して責め立てたりしない。 うちの猫は私の唯一の理解者だった。家族よりも恋人よりも友人よりも、私にただ寄り添ってくれた。ふがいない飼い主でごめん。私も一緒に連れて行ってくれたら良いのに。
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