もともとは自分からコミュニケ―ションをとるタイプではなかったのに、徐々に人に話しかけながら周囲の人と関係を構築できるようになり、ご自分の発言や相手にどのように受け止められるかがより気になるようになったのですね。人との関わりへの関心が高まり、つながりを求める気持ちを応援したいと思いコメントさせていただきます。

おっしゃる通り、人によって受け止め方が異なるため、ご自分の意図したように伝わるかどうかは気になりますよね。そして、メッセージを拝見するに、今特に特定の方とのやり取りのなかでその方の励みになるように言葉を紡ぎだしたいというお相手を思いやるお気持ちが伝わってきました。今は直接のやり取りが難しいほど、繊細な方であればなおさら言葉選びに慎重になりますよね。 それでは、相手を癒し、自尊心を高めるようなコミュニケーション力を身につけるにはどうしたらよいでしょうか・・・。おっしゃる通り、言葉がどのように伝わるかは、「こちらが何を伝えるか」＋「相手がどう受け止めるか」のコラボレーションなのですよね。なので、すなわち伝わり方まではこちらでコントロールできないということなのです。実はコミュニケーション力を高めるためには、この前提を理解しておくことがとても大切なのですよ。どんなにこちらが最善の注意を払って、誤解のないように伝えたつもりでも、こちらの意図したとおりに伝わっていないことは起こります。でも相手の受け止め方はコントロールできないので、仕方ないこともあります。また逆に、こちらとしては何気なく言った言葉、特にネガティブでもポジティブでもなくニュートラルなコメントに相手が感動することもあります。天気や、目にした景色、ちょっとした出来事を伝えるだけでも、勇気づけられることもあるかもしれません。

では何ができるかというと、伝えるときにただ心を込めるだけです。「ちゃんと伝わるといいな～♡」「癒されるといいな～♡」「不快に感じてないかな～？」「安心してもらえるといいな～♡」という想いを抱きながら出てきた言葉で十分です。たとえば、ひとこと「ゆっくりやすんでね」と伝えるにしても、文字の後ろに心を込めるだけでも十分。そして、もし文字の交流であればその文字の後ろにある「心の声」もひとこと添えておいてもいいですね。 「ゆっくり休んでね」（少しでも不安や緊張が和らぎますように～） みたいな感じでもいいですね。 そしてもし、相手が異なる受け止め方をしたときも、相手には、そのように受け止める権利もあるんだ～ということを理解しておくといいですね。あくまでもこちらとしては心を込めたのであれば、それ以上できることはなかったという理解をしておくのも大切です。 自分の思ったとおりに伝わることをコミュニケーションのゴールにしてしまうと、相手の受け止め方までこちらでコントロールしようとすることになり、そうするとこちらにも過度な不安や心配が生じます。これは相手を心配していても、相手を尊重しているのとは少し異なります。うっかりすると自分の気持ちだけを一方的に押し付けようとすることになりかねません。自分の心の中にある相手を癒したいという気持ちを大切にしながらも、相手がその言葉によって癒されなくてはいけない、というものではないということです。あくまでも「癒されたらいいなぁ～」程度で。そうすることで、お互いの間に優しい余白が生まれて、相手もプレッシャーに感じることなく、こちらのメッセージを受け取ることができるようになると思いますよ。

（おわりに） 色々お伝えしましたが、たとえそれが文字だけのやり取りだったとしても、同じ「大丈夫？」というメッセージでも、無機質に感じることもあれば、文字を超えた温かさを感じ合うこともできるのが、私たち人間の持つ不思議な力なのかもしれません。その違いは自分と相手に対する真心と信頼の違いかもしれません。