幼少期から学生時代のこと。
私の生まれ育った環境は、思い返すとあまり良いとは言えないものでした。
「貧困・浮気/離婚・毒親・いじめ・ヤングケアラー」最近よく見かけるようになった言葉もあると思います。誰かに話すと驚かれる事は他にも色々あったけど、当時はこれが日常で当たり前だったから特に苦痛に感じた事はありませんでした。
親の言う事が正義で、逆らってはいけない。
大人になって、就職して、結婚して一人前。
自分の意見は無いのかと聞かれて何か答えると、生意気な事を言うなと言われる。
そんな風に育てられました。
中学でいじめられた理由も言えなかった。
いじめられる側にも問題があるんじゃないの?1万円あげるから学校に行きなさい。嫌ならやり返せばいい。そう言われて、頑張ったけど、学校に行けなくなりました。
学校に行けなくなったら、お前は病気だから入院して治せと言われ、何ヶ所も病院に連れていかれました。でも入院には至りませんでした。
クラスメイトと馴染めなかった理由は、当時はうまく言葉に出来ませんでした。言い表す言葉がある事も、その概念すら知りませんでした。本当に自分は頭がおかしい病気なんだと思っていました。
頑張って頑張って、親の思う当たり前、普通、常識になろうと無理をしていました。
今なら言葉にできます。
私は、性自認、性的指向、性表現が、多数派と言われる人たちとは、異なっていたからです。
大人になってから、言葉や在り方を知ってやっと自分自身を受け入れる事が出来ました。
たまたま私はLGBTだったけど、何かしらの障害や病気かも…と思っても親に話そうという発想にすらならない環境でした。家が安心出来る場所だったら、こんなに苦しまなかったのにな…、と思っています。
悩んでいる当時の自分に会えるなら、あなたはおかしくない、親や学校が全てじゃないよ、受け入れてくれる場所や仲間がいるよ、と伝えたい。(親とは絶縁になっちゃったけどね!)
細かい部分はまた、書きたくなったときに、ちまちま書こうかな…。
しんどい事、たくさんあるよね。
今でも夢に出てくるよ。思い出して涙が出ることもあるよ。