メッセージを拝読し胸が痛くなりました。お母さんは自分の子供よりも彼に夢中になっているようなのですね。さゆちゃんさんには妹さん、弟さんがいらして、ましてや保育園に通っているほど幼いごきょうだいがいらして、買い出し、お弁当作り、食費の負担まで、まるでさゆちゃんさんがこのお家のお母さん役を担っていらっしゃることに驚いております。本当によく頑張ってきましたね。どうか無理しないでくださいね。さゆちゃんさんがこれまで包まっていたお布団を「母彼」さんが使っているということに不快な気持ちになるのも当然かと思います。

これではさゆちゃんさんがお母さんで、お母さんがさゆちゃんさんにすっかり甘えて親と子供が逆転してしまっている状態ですね。食料の買い出し、お弁当作り、食費を確保することはお母さんの役割なので、今の時点では「母彼」さんには責任はありません。そして、さゆちゃんさんのお布団を「母彼」さんが使うようにしているのもおそらくお母様ですよね。 母彼がさゆちゃんからお母様を奪ったのではなく、お母様が家族のケアを放棄しているというのが実際のところなのかもしれません。こんな時にお母様ではなく、母彼の方に怒りを向けることによってさゆちゃんさんが、本当の気持ちを母に向かないようにし、ご自分のいちばんの心の奥に繊細な部分＝本音に触れないように、怒りをぶつけやすい母以外の人に向けることで、身を守っているのかもしれません。

ここからは、さゆちゃんさんが、自分の行動、生き方を選んで良いのですよ〜ということをお伝えしたいと思います。 小さな妹さん、弟さんのことが気になるところではありますが、お母さんの役割をさゆちゃんが担うことで妹さん、弟さんをサポートするのではなく、あくまでもお姉さんとしてやれる範囲でもいいのですよ。保育園の送り迎えやお弁当も「母の肩代わり」であれば毎日作らないといけなくなりますが、「姉として」無理なくできる範囲で良いのですよ。例えばそれが２週間に１度くらいなら〜それでもいいでしょう。 おそらくお母さんはさゆちゃんがお手伝いしてくれるので、その好意に「あぐらをかいている」のかもしれません。さゆちゃんさんは本来、そのような「サービス」をしなくても、お母さんに耳を傾けてもらい、話を聞いてもらい、子供としてケアしてもらっていいのです。 さゆちゃんさんが家事を担うことで、お母さんが本来親としてするべきことから目を背けることができてしまっているということもありえます。もちろん、それは決して、さゆちゃんさんが悪いわけではなく、さゆちゃんさんがお母さんを求める気持ちにお母さんが甘えてしまっているという可能性が考えられます。 さゆちゃんさんが望んでいることは何でしょう？ 母彼がお母さんから離れること？なのか、 それともお母さんが、本来するべきことをすること、なのか？それは、さゆちゃんさんの気持ちをお母さんに理解してもらうことや、さゆちゃんさんを含め、ごきょうだいの生活や安心を守ることなのか？さゆちゃんさんが無理してきょうだいの面倒を見るのではなく、さゆちゃんさんが自分らしく生きることをどのようにしたら実現できるか、ということを考えていけるといいですよね。

（おわりに） お母さんがさゆちゃんの気持ちを理解することは、もしかしたら簡単なことではないかもしれません。その場合、やはり大切なのはさゆちゃんさんが自分に無理を強いることがないようにすることです。さゆちゃんが頑張れば頑張るほど、お母さんがそれに甘んじてしまうのであれば、心を鬼にして頑張らないということも大切なのかもしれません。 そして、さゆちゃんさんはまだ中学生で、ごきょうだいは小学生と年長さんとのことですが、身近に相談できる他の大人はいますか？下のごきょうだいが保育園に通うほどの幼いお子さんであれば、お姉さんという立場のさゆちゃんさんが担うのには限界があり、保護者やそれと同等レベルの大人のサポートが必要です。もし、お母さんがそれを担うことができないようであれば、さゆちゃんさんから親戚、学校の先生、スクールカウンセラー、地域の役所などに相談していいのですよ。どうか無理して一人で抱えないでくださいね。