優しさと無条件の愛によってのみ人は救われる。
人はみな、誰かと比較して落ち込み、誰かと比較して優越感に浸る。
しかし人間の真の幸せは、他人の評価や、他人の価値観によって得られることは絶対にない。
他人の評価は簡単に変わり、一夜にして英雄が大悪人のように批判される。
また、人生の1部だけを切り取って善人だの悪人だの指摘をする。
またある人によっては善人で、ある人によっては悪人のようにうつる。
人が宗教の信仰心で救われることは無い。
何故なら宗教は正義的思想が含まれており、正義というものは、相手を悪と見なし、争う思想が含まれている場合が多いからである。
そして、人間の理性を放棄し、ただ信じなさいと理性の光を盲目にし、真実から遠ざける。
人が恋愛によって真の幸せを得ることはない。
何故なら、貴方は好きな人の容姿が好きだ、性格が好きだと条件をつけているからである。
であるから、それに似合わない部分を見つけると途端に恋愛は冷めるのである。
そして相手にも要求されているので、自分が嫌われないかと怯えるのである。
人に安心感を与え、真に幸福にするのは無条件の愛以外にはない。
何故なら、本当の愛には、貴方の性格が好きだ、見た目が好きだ、だから愛するというものがないからである。
無条件の愛には条件がない、例え相手の性格が気に入らなくても、貴方を侮辱し、批判する人でも、私を殺そうとする人、思想や宗教が違っても、相手を尊重し、貴方の幸せを願っていることに変わりはないからである。
人間がその域に達するのはほぼ不可能であるが、それにちかずくほど、真の幸福に近づく。
誰が貴方の幸せを祈っていると言われて、嫌な気持ちになるだろうか?
誰が、あなたの辛い気持ちに寄り添い、肯定してくれる人に向かって嫌な気持ちを抱くのだろうか。
人間は良き理解者と、真実の無条件の愛情に飢えている。そしてその愛の力は無限であり、戦争を終わらせ、死の恐怖、苦しみから解放し、全ての苦しみを和らげる世界最強の力を秘めている。
正義は破壊を産み、愛は全てを幸福に導く。
批判は相手と自分を苦しめ、肯定は友情と平和へ導く。
条件付きの愛は条件を満たさなければ消え去るので、自分が条件を満たさなければ消されることに怯えるが、無条件の愛は条件がないため、失われるという恐怖に怯えることがない。
無条件の愛に近い人こそ、無条件の愛に引き寄せられ、真の安心と幸福に導かれるのである。