肉体の器は
重たくて面倒くさくて、
ときどき、
脱ぎ去って自由になりたいなぁと思う。
魂ひとつになって、軽やかに空を舞い
大好きなわたしのかみさまと悠久を在れたらなぁと。
でもまあ
急に器を捨てるとたぶん
不審な死体が
爆誕してしまうので。
これまで、
といっても、
ほんの19年だけれど。
縁を繋いできた人間たちが、
きっと驚いてしまうので。
まだはやいぞ。
と、ひとまず、自分をおしとどめている。
どうせ生きねばならぬなら。
軽やかに。身軽に。
いきたいと、思う。
インスタで見かけた
ミニマリストに心惹かれるのは
そういう気持ちからかもしれない。
でも
ミニマリズムに傾倒しても
部屋は片付かないし。
人生が死ぬほど面倒くさくても
明日の仕事はやってきてしまうし。
たぶん生きるってそんなもんなんだろう。
ね。
それに
もしこの器を脱ぎ捨てても
やらねばならぬことはきっとあるし
それを面倒くさいなぁ、動きたくないなぁ、
なんてだらだらするのも
わたしがわたしである限り、
変わらない気がする。