些細なミスや忘れ物、言われたことをできずに相手に不快な思いをさせてしまっていることで悩んでいらっしゃるナノハナさん。その背景には鬱があり、それでもご自分なりにメモをとるなど工夫をしていらっしゃるのですね。その心がけにもかかわらず上手くいかないご自分に悶々とされている様子が伝わってきました。周りの人に謝ってばかりいるのは疲れてしまいますよね。

集中力を保つこと、物事を多角的に捉えることや段取りを考えるということは、元気な時はあまり負担に感じなくても、実はかなりのエネルギーを消耗とすることなのです。 ナノハナさんがミスをしてしまうことや、忘れてしまうのはご自身の不注意からではなく、あなたの心がそれだけ疲労しているからということです。鬱というのは「脳と体のスタミナ切れ」とも言うことができます。私たちは誰でも疲れ切っているときにはあれこれ考えることができないのは当たり前のことですよね。携帯電話も残り１０％しか充電がないのに、９０％充電されている時と同じような勢いで使ってしまったらすぐにバッテリー切れになるのと同じです。なので、ひとまずナノハナさんに必要なのはミスを減らすことよりも、質の良い休息なのかもしれませんね。

そこでそこまで落ち込まなくていいようにする方法として、いくつかご提案させていただきたいと思いました。 ① 今の自分を「治そう」とするのではなく「大切に」してみる ミスや物忘れは今のあなたの状態を教えてくれるための大切な指標や物差しとして理解するだけでいいのです。「あ～まだそこまでの情報が抱えきれないんだな」というのを知るだけで十分なのですよ。 ② 活動量を減らす すなわち、今の自分の心と身体の体力には活動量や情報量が多いのかもしれません。 それだけ脳が疲れているということですね。 今の脳が無理をしないでいい位にするのはとても大切です。たくさんのことを処理するのは難しい場合があるので、複数のことを一度にこなさないようにすることをお勧めします。 ③ 自分のペースを大切に。 ナノハナさんが些細なミスや言われたことができない背景には、もしかしたら「早く」以前の自分に戻ろうとして無理をしているのかもしれません。また、体調は日によって変動があるのに、昨日調子が良いと今日は「もっと」を求めて頑張りすぎている可能性も考えられますがいかがでしょう？ある程度充電するまでじっくり「待つ」のは可能でしょうか？スピードを緩める。「待つ」練習としては、呼吸を使います。 どれも７〜８セット行ってみます。 最初は４カウント数えながら息を吸う。４つ数えながら吐く。 もう少しできそうであれば・・・４つで吸う。６つで吐く。 さらにできそうであれば・・・４つで吸う。８つで吐く。 さらにできそうであれば・・・４つで吸う。４つ息を止める。８つで吐く。 と今日の体調に合わせてやってみてもいいですね。 呼吸を丁寧にすることで脳に酸素が巡り、自律神経も整います。

（おわりに） 色々お伝えさせていただきましたが、ナノハナさんの心と体には「これ以上の努力」ではなく、「脳を休める休息」が必要なのかもしれませんね。無理でもなく、謝ることでもなく、自分を休めてあげてくださいね。