寂しくてどうしようもないのにいざお友達に連絡すると嫌われなくない、という思いから気丈に振る舞うどころか震えるほどの恐怖を持っているカナタ510さん。お友達に頼れず、涙も見せられないという状況はとても辛いことと思います。 本当の私を見て欲しい自分と、見て欲しくない自分の両方がいるのは至って自然なことですよね。大丈夫な風につい振る舞ってしまう、頼りたくても頼れないという状況について少しでも助けを求めたり、他人に委ねることで楽に生きられるようになるといいですね。

「何でもない風のテンション」を装うというのは、これまでにもおそらく何度もあったのではないでしょうか。そこまで言えないということは、お友達だけでなく、家族にも表現するのが難しい環境だったのかなとお察しいたします。 涙が流すという行為は、自分の不安や悲しみを正直に表現することですが、それができないということは、自分の気持ちに正直になれないことであり、助けて欲しいのに助けを求められないのは、安心できていないという心の表れだと思います。なんとか電話を友達にかけるところまで頑張れてもその先に踏み込めない。息が詰まって当然ですね。 私たちが安心を感じるためには、ゆったりリラックスしたり、心地よさを感じることも大切ですが、実はそれだけではなく、心の中に生じる不安に居場所を作ってあげることなのです。不安なだけでも辛いのに、それを伝えられないというのは二重の不安となり、恐怖で震えてしまうのも当然なのです。

それでは、どうしたらいいのでしょうか。もちろん、そんなに簡単に〜とはいかないと思いますが、何かのヒントにしていただければ幸いです。 １）「なんでもない風のテンション」でいる自分をねぎらう 恐怖で普通に振る舞うことがカナタ510さんにとって自分の身を守る行動、心の鎧であることを理解しておきます。伝えたいけど、伝えられないという感覚は、ドアを開けたいのに開けられない、見た目はドアは動いていないけど、ドアの内側ではものすごい力が入っていて、熱がこもっているはずです。ドアを開こうと無理すると心に摩擦が生じ、精神的にもかなり疲れていらっしゃると思います。少なくともそのドアノブを握る手をほんの少し緩めてあげることも大切ですね。結果、ドアが開けられなくても、開けようと試みた自分を労ってあげてください。「あ〜また言えなかった・・・」というよりは「今日もまた心のドアの内側で胸や喉が詰まる思いで必死だったね。」と。 ２）それほど困っていないことから打ち明けてみる 心の中に溜め込んだ大きな苦しみは、打ち明けるのにはとても勇気がいることだと思います。前述の通り苦しみだけでも苦しいのに、勇気を振り絞れないことでまた苦しくなってしまうので、まずは人に頼る練習として、自分でも解決できそうなことで、少しだけ困っていることをあえて聞いてみる、というのもおすすめです。「こういう時、どうしてる？？」「どう思う？」自分が思ったようなリアクションが帰ってこなくても凹まない程度の話からして見てもいいですね。「なんでもない風のテンション」で無理するのでもなく、「号泣したいテンション」のド直球でもなく、「無理のないテンション」程度を試してみます。 3）身近な人ではなく、専門家に話に行く 相手の反応が怖くて家族や近しい友達にも伝えられない場合、それをちゃんと職業としてお聞きするカウンセラー、お医者さんに相談する。心のドアを安全に開くための手順を相談します。カナタ510さんにとって安心できるような場や関係性を作りながら、無理のない範囲で不安を伝える練習をしていくのが良いかもしれませんね。

（おわりに） カナタ510さんの他の投稿も拝見し、無理してなんとか踏ん張っていらっしゃる姿が見えてきました。少しでも自分の正直な気持ちを安心して人に伝えることができるようになりますよう、陰ながら見守っております。