お話の詳細
メンタルヘルス
コーヒー豆_レベル._アイコン.suga
1年前
燃え尽きてから勉強にも何もやる気が出ない…
現在高三です。数年前の中学生の頃、母親の介護をしていたときに母親がせん妄で怒りっぽくなっていたりしたことなどからストレスが限界にいき、燃え尽きてしまいました。それからずっと感情が心から出ない感じになって辛いです。 介護をしていた頃勉強について怒られたり、(受験が始まる頃でもあったので)自分が完璧主義で勉強に対して過敏になっていたりして当時はとても辛く、特に勉強のやる気が出なくなってしまいました。 介護後、死に物狂いで高校に合格したのですが、勉強が本当に辛く、やろうという気持ちが起きず、テストの前に急いでやるようになってしまい中学時代のように高得点を取ることもなくなりました… 高校生活でも自分が無気力なので(周りは優しいのですが)上手く接することもできず、父親にはだらけてばかり、人の気持ちを気遣えと怒られています。 それなのに言いたいことを言えない自分が学校をやめたいと言えず……今すごく後悔しているのですが、もう受験生になってしまいました… 今更学校を辞めることもできないし、受験生で今夏休みなのに勉強にほとんど手をつけられていません。 勉強以外にも、以前みたく何かに夢中になることもなく何にもやる気が出なくなってしまってスマホばかりいじってしまいます… 前は人を気遣えたはずなのにボーッとして気遣えることができなくなったり、焦ったり心から喜んだりもできなくなりました。 こんな自分が嫌です。日々本当に辛いです…自分に価値がなく死にたいとも思ってしまいます。どうすればこの無気力が治るのかわかりません、どうすればいいのでしょうか…
無気力うつ
専門家にオススメ 1個, 共感 48個, コメント 1個
専門家プロフィール
もぬき たかこ さんの専門コメント
1年前
頑張れないのは頑張りすぎたから。正々堂々と「ボ〜ッと」休むことが最優先。
#ヤングケアラー #燃え尽き症候群 #慢性疲労  #無理と我慢
こんにちは。心理士のもぬきたかこと申します。本来のご自分らしさを思い出せますよう〜心と体の本音を大切に、自分に親切で優しい生き方を見つけるために陰ながらサポートをさせていただいております。
[今回の悩み]
中学生の頃からお母様の介護をされながら、高校に進学し、なんとかここまで持ち堪えてきたのですね。怒りっぽくなってしまったお母様の精神状態にストレスを感じてしまうのは当然のことですよね😞人の顔色を伺ってしまうからこそ自分の感情が出せなくなってしまっているのに、お父様からも「人の気持ち気遣え」と言われ、ますます感情を安心して出せる場所がなくなってしまい、学校まで辞めたいほど行き詰まっていらっしゃる様子が伝わってきました。どうかこれ以上の無理がないようにしてあげたいですね😢
[悩みの原因・分析]
本来、中学〜高校時代というのは、いわゆる思春期という、心と体が成長する時期で、感情が揺らぎやすく、コントロールが難しい時期であり、子供であるSugaさんの方こそ怒りっぽくなったり、不安定になることで支えが必要な時期なのですよね。 思春期を経験するというのは、実は成長の過程でとても大切なことなのです。その不機嫌や不安定さによって感情に振り回されている時、私たちは周囲の大人に支えられることで、自己調整を学び、大人になっていくのです。その大切なタイミングに自分の感情を押さえ込まざるを得ななかったことで、その後に影響が及んでしまうのは当然なことなのです。 Sugaさんのように自分がまだ誰かに養育される立場でありながらも、介護などを担い学業などに影響が出ている若者のことを「ヤングケアラー」と言います。 高校受験は「完璧主義」でなんとか乗り切ったとのことですが、その「完璧主義」という無理により、消耗し、燃え尽きてしまい、やる気が起きないどころか死にたい気持ちにまでなってしまいました。無理もありません。
[やってみましょう!]
① Sugaさんが自分の心と体を優先できるように環境を調整すること 「気遣えなくなった」「焦ることもできない」「喜ぶこともできない」というSugaさんの身に起きていることは、心と体の正直なサインです。心と体は休みたいのです。 頑張りが足りないのではなく、頑張りすぎたのです。本当にここまで踏ん張ってこられましたね。今は無理やり気持ちを奮い立たようとしないことがむしろ大切です。 バッテリーが切れた車のエンジンはかからないのと同じで、まずは休息と充電です。 「ボーッとする」が心と体の本音を表しているのでしょうね。 その声に耳を傾けてあげるのがむしろ正解かと思われます😊 「高校3年生」と聞くと、いろんなことを考え、意思決定を迫られ、先延ばしにしてはいけないような気持ちになるかもしれませんが、高校3年生で進路を決めることができるのは、それ以前から、そのタイミングに向けて調整できるような環境が与えられているからです。スポーツ選手だって、オリンピックのタイミングに合わせて、コンディションのピークを迎えられるよう調整できた人しか、代表選手にはなれないのです。Sugaさんの場合は、いかがでしょう?高3に照準が合うような環境ではなかったのではないでしょうか? 携帯の充電も90%ある時と、3%しか残っていない時は使い方を変えるはずです。 80%あれば、動画見たり、ネットサーフィンするでしょう。でも3%しかなければ、画面暗くして、負荷をかけないようにバッテリーセーブして、充電器に繋いで、しばらく充電が貯まるまで待ちますよね。私たちの心と体も同じです。充電90%の人は受験勉強もグイグイ頑張っても保てますが、3%の人は・・・教科書開いただけで充電切れかもしれません。でもこれは外からは見えないので、3%の人は「怠けてる」「やる気がない」と思われてしまうのです。 ② お母様のサポートは専門家や行政に相談してみませんか? 中学時代からお母様の介護、死に物狂いの高校受験でとっくに充電切れだったかもしれないのに、高校時代は充電が5〜10%の低空飛行でギリギリ3年間持ち堪えたのかもしれません。学校に行くだけでも大変だったかもしれませんね。私からは休むことを提案させていただきたいですし、お母様のサポートは専門の人にお願いできないでしょうか?行政の窓口に相談したりして、なるべくSugaさんが自分の休息やメンテナンスを優先できる環境を作っていただきたいです。お父様には少し申し訳ないですが「気遣い」を求められない環境が今のSugaさんには必要かと思っています。
(おわりに) メッセージを拝見するにSugaさんは元々がんばれる人だと思いますので、エネルギーが充電したら、いくつかの選択肢が見えて来るのではないかと思います。大切なのは充電完了するまで、焦らず待ってあげること。そして元気が回復してきたら、次は「完璧」にすることは一旦傍に置いて、自分の心と体の充電状況を考慮しながら、頑張る時間、のんびりする時間、テキトーにやり過ごす時間を組み合わせながら生活されてみることをお勧めします。