お話の詳細
対人関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.ayuuu
1年前
人の相談を聞いて、その辛さに寄り添えない自分が嫌い
わたしは、人の相談を聞くとその人の辛い思いにつられて自分も気分が沈んでしまう上に、自分が経験した過去の辛い出来事を思い出してしまってとても苦痛です。相談の内容は人間関係や体調の悩みで、いずれも私がとても苦しんできた過去のあるものです。だから、聞いているうちに自分と重なるところがあると「後にこういう考えが出てきて苦しむんだろうな」とか「今この状態なら誰が何を言っても辛さが消えることはないんだよな」という考えが頭に浮かんできて、相手が気の毒でしょうがなくなって自分まで気分が沈んでしまいます。そして、このようなことを考えていると過去の辛かったことがフラッシュバックして、より気分が沈んでしまいます。フラッシュバックは何度しても慣れないもので、毎回毎回辛さが増しているようにも思います。かと言って、相談してくる人はたいていわたしの大事な友人ということが多くて、相談されるのが辛いなんてとても言えないし、相談を聞いて辛さに寄り添って解決をしてあげたいという思いもあります。この矛盾に最近とても苦しんでいます。どうすれば、自分の感情に振り回されず相談に乗って相手の辛さに寄り添うことができるでしょうか。
ストレストラウマ
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専門家プロフィール
もぬき たかこ さんの専門コメント
1年前
自分自身の心の安心安全が周りの人をサポートする第一歩に💕
#他人の苦しみが自分と重なる #セルフケア #ストレス #自分を労わる 
こんにちは。心理士のもぬきたかこと申します。本来のご自分らしさを思い出せますよう〜心と体の本音を大切に、自分に親切で優しい生き方を見つけるために陰ながらサポートをさせていただいております。
[今回の悩み]
自分が辛い体験をしてきたからこそ周りを助けたいと思っていらっしゃるayuuuさんは思いやりのある方なのでしょうね☺️しかし、辛い人の話を聞くと自分の過去の経験と重なってしまいご自分自身の気分が沈んだり、辛い出来事を思い出してしまうとのこと。その後の展開についても、自分の辛い体験のシナリオがベースに想像が膨らんでしまうのですね。さらに、そのイマジネーションによってご自分の過去まで再体験されて気分が沈んでしまうとのこと、これはなかなか辛いはずです。とてもお相手のお話をじっくり聞いてあげられる心の状態ではなくなってしまいますよね😭
[悩みの原因・分析]
自身の辛い体験から、相手の経験を手にとるように感じられ「気持ちを理解してもらえた」と喜んでもらえることもあるでしょう。しかし、その体験を共有された時に、相手と自分の境界線がなくなってしまい、自分自身が過去に舞い戻ってしまのは心配ですね。「相手の体験」を共に観察している状態と、相手の困りごとをきっかけに自分の過去が蘇り苦しくなることの違いは、その体験の主役が「相手」ではなく「自分」に変換されているということです。相手の話がいつの間にか「自分のお悩み」としてすり替わってしまい、その時点で相手の相談ではなくなっているのです。自分が主役の座に登り詰めた後は、当然ながらその先の展開も「こういう考えが出てきて苦しむ」のは相手ではなく、自分というわけです。でも自分が主人公になってしまう理由もちゃんとあるので、どうぞ「寄り添えない」とご自分を責めないでくださいね☺️
[やってみましょう!]
では今後、自分を苦しめずに人の相談に乗ってあげるにはどのようにしたら良いのでしょうか?? まず第1ステップは、感情が揺れ始めた時、お悩みの主人公が「相手」→「自分」に変わっていないかどうか?を調べることです。少し視野を広げて自分を眺めてみる感じです。 第2ステップは、主人公がすり替わっていることに気づいたら、「私自身をまずは癒してほしい」と心が助けを求めていることに気づいていきます。ご自分の心の声を聞いてあげてくださいね。ここで大切なのは、主人公を相手に戻そうと頑張らなくていいのですよ。無理をしてしまうと「相談されるのがキツイ」という思いがどんどん膨らんでしまい、抱えきれなくなってしまいます。 第3ステップは、その話をきっかけに過去に覆われ、フラッシュバックすら発生するようであれば、優先順位は完全に自分自身が先です。誰かを助けに行きたくても、自分自身の救命ボートが穴ボコだらけでは相手を助けられないどころか、自分も沈没してしまいます。 自分が溺れていたら、溺れている人を助けられません。自分の心の安心・安全を確保することが最優先にして良いのです。飛行機の非常用の酸素マスクも隣に座っている子供ではなく、まずは保護者が先に装着します、という説明になっていますよね。 自分自身にケアが必要な状態では、他人を助けられない、ということをお伝えしたいのではありません。 この先が一番大切なのです。自分をいたわり、信頼する力が芽生えてくると、目の前で問題を抱えているお相手は「力なき、気の毒な人」なのではなく、本来持つ自分の力がうまく発揮できない状態にあるだけなのだ、とその人に内在する力を信頼できるようになってくるのです。そして、その後の悲しい展開が想像されるより、その人の生きる力にこちらが気づき、優しく見守ったり、後押しできるようになると思います💕
こうして湧き上がる感情を客観的に観ることができるayuuuさんだからこそ、周りの人から相談を持ちかけられるのでしょうね。そのお力をさらに発揮するためには、自分の中に残っている未消化の苦しみを優しくケアしてあげることが大切です。それによってayuuuさんの救命ボートがより丈夫で安定したものになり、相談してきたご友人を安心安全にサポートできるようになれるといいですね♪