言葉の消耗の話
小学校の頃 毎日帰る前に「帰りの会」というのがあった。担任の先生からの連絡事項と、今日1日あったことの報告。
その日の喧嘩はその日のうちに仲直りしよう みたいなコンセプトだったのだと思うが、「○○さんが こんなことしてた」と発表して話し合う場でもある。
で。多分いじめの一種なので ネタはなんでもよかったのだろう。
ちょっとこけた とか ちょっと絵の具で汚れた手を自分の服で拭いてたとか、私の本当にちょっとした出来事を、毎日毎日発表されては「あやまれ」といわれるので
「どうもすみませんでした これからきをつけます」
をいちいち私が立ち上がって謝罪する。
これが六年続いた。すでにいい飽きたこの言葉がすっかり消耗してしまって、私の中ではただの言葉でしかない。
そんな言葉がいろいろある。
いくつかの簡単な言葉の意味を理解できなくなってしまっているのもそのせいかもしれない。どうしたらいいのだろう。