母の話
ここ5年で、家族が減って、増えました。ここでは便宜上、家族と呼びます。
母は5年前、父と離婚しました。きっかけは些細な喧嘩からでしたが、もう我慢の限界だったようです。それには私も納得し、母の言いなりの私は母に感謝しました。
母にはそれより前から仲良くしている女性の方がいました。とても良い印象の方でした。
ある日から、その女性の方と私たち家族の家族生活が始まりました。家族しかいない家の中は、私の中で唯一のゆっくりできる自分らしく入れる場所でした。しかし、家族の顔をした他人が土足で家の中に介入してくるのです。大学生だった私はとても苦しく、いつもイライラする日々が始まりました。
母が、女性の方の前では女の顔をするのです。愛称で呼び合ったり、一緒にお風呂に入ったり。とても気持ちが悪い。
私は、教育を学んでおりLGBTQについても話し合うこともありました。みんなは、尊重するべき。今の時代、理解を示していく必要がある。という意見をハキハキと述べていく中、私は自分の持つ嫌悪感に罪悪感を感じつつ、怒りも同時に感じました。
あいつが家族に入ってきたせいで、私はこんなに辛い気持ちにならなくてはならないことについてです。
もう家族の形は、私にとって安心できる場所ではなくなりました。どのように家族と付き合っていくのが正解なのでしょうか。
母には、私は依存している自覚があります。でも気持ち悪いのです。